先日、藍の苗を畑に移植しました。畑を回っていると、藍の根元がポキリと折れている株があることに気がつきました。夜盗虫か根切り虫の仕業です。折れた根や葉はしおれているため、挿し木に使えそうもありません。そこで、この茎や葉を使って生藍染めができるかどうか試してみることにしました。
元気に育っている藍 ポキリと折れた藍 藍をハンカチで包む
折れた茎や葉を持ち帰り、たまたま私が持っていた綿のハンカチにくるみました。そして、その場所を万力で強く挟みました。強く挟んだため、藍の汁がハンカチに付着するはずです。1時間ほどそのままにしておきました。そして、万力を外してハンカチを取り外しました。すると緑や青い汁がハンカチににじんでいました。
ハンカチごと藍を強く挟む 藍の汁がハンカチに 青や緑の汁が付着
汁が付着した箇所をよく見ると、青汁のために緑色になっている部分と青い色をしている部分がありました。汁が着いた中心部分は緑色で周辺は青色でした。藍の青が固定化するためには酸素が必要だとのことですので、空気に一番多く触れる周辺部分が青くなったと思われます。
水できれいに洗った後、日陰で乾燥中のハンカチ
その後、藍の汁が付着したハンカチを何度も水で洗いました。すると心なしか、緑色が洗い流されたようです。薄い青が残りました。次に、木陰にハンカチをつるして乾燥させました。2時間後、乾燥したハンカチを手に取って観察しました。すると、生藍染めの青が残っていました。さらに洗剤などで強く洗いました。そして再度乾燥後、薄いながらも染色されたことを確認しました。
緑色が残るため水洗い さらに石鹸で洗い、青色だけを残す
なお、綿はあまり染まらないとのこと。絹が良いそうです。今後、絹のハンカチを購入して染まり具合を確認しようと思います。一番染まりやすい条件を探して、秋に子供達に生藍の染色体験をしてもらおうと思っています。
ところで、予備として育てている藍の苗がだいぶ大きくなりました。この苗を畑に移植して、秋には大量の藍の葉を収穫できるようにしようと思います。
予備として育てている藍の苗