火おこし体験支援のため田布施西小学校に行ってきました。七輪を持っている方に声がかかりました。たまたま私は焼き物を作るために七輪を2個持っていました。内側が高熱で傷んでいましたが、火おこしなどの体験には使えます。ついでに、火打石も持っていきましたが、マッチよる火おこし体験とのことで不要でした。余った竹で作っておいた火吹き竹は役に立ちました。
火おこし・七輪・餅焼き体験をしている子供達
さて、今回体験したのは3年生達でした。ほとんどの子は火おこしが初めてです。最初にマッチの擦り方から学びました。マッチ箱の持ち方、マッチ棒の持ち方と擦る方向などです。また、マッチで火をおこす前に、杉の枯葉を七輪内に敷き詰めておきます。杉の枯葉は、事前に子供達が集めておいたようです。子供達のマッチの擦り方を見ていると、火が怖いようです。マッチ棒に火が燃え広がる前に投げるように七輪に投げ入れていました。そのため、最初は杉の枯葉になかなか火が点きません。
杉の枯葉を敷き詰める 火吹き竹を使う 金網を載せる
子供達を見ていて、面白いことに気が付きました。火吹き竹の使い方がバラバラなのです。ある子供は、火吹き竹に口を付けないで離して吹いているのです。またある子は、小さな穴がある口から吹いているのです。聞くと、トランペットのマウスピースと同じだと思っていたようです。確かに、トランペットは小さな穴から吹いて、大きな音が開いた口から出ますので。私も子供の頃に初めて火吹き竹を見た時、どちらから吹くか迷ったのではないかと思います。ただそれを忘れてしまい、以後当たり前のことと刷り込んでいたのでしょう。
七輪の炭に火が点くと、金網を置いてその上で餅を焼く
七輪の炭に火が点くと、その上に金網を置いて餅を焼きました。子供達を見ていて、これまた気が付きました。子供は炎で餅を焼くのだと思っているようでした。焼き肉をするときに炎に近づけて焼きます。そのため、餅も炎に近づけて焼こうとしているようでした。すると、餅はすぐに黒く焦げてしまいます。7割位の子供達は餅の表面が焦げていました。私の教えた班は、炎から少し離して、炎を取り囲むようにして焼きました。当然、美味しそうなきつね色に焼けました。今回の支援を通じて、今の子供達が育つ環境を少し垣間見たような気がしました。
焼けた餅を美味しそうに食べる 炭火をバケツの水に入れて鎮火