地蔵堂から県道に出てしばらく歩くと、鳩子川に出合います。面白い川の名前です。なぜ川の名前に「鳩」付いているのでしょうか。不思議です。その川の上流に向かってもくもくと歩きました。この鳩子川に沿う道は、かつては日積と由宇を結ぶ古道でした。由宇に住んでいた方にうかがうと、その昔は銭壺山を経由して日積と由宇は交流があったそうです。例えば、日積の八朔踊りに由宇からも来ていたそうです。銭壺山を経由して親戚付き合いもあったそうです。20年位前に東京の山間地域の昔を調査した時、やはり人々は山道を通じて交流していました。車社会の今、それが絶えてしまいました。
鳩子の滝傍、涼しい風が通る木陰でお昼休憩
鳩子の滝へ向かって2km位上り坂が続きました。木陰に入ると涼しいのですが、日向に出ると夏のような暑さです。次から次に汗が出てきます。なるべく木陰を選びながら歩きました。鳩子の滝に近づくと綺麗に稲刈りされた棚田が見えてきました。谷に向かって棚田が何重にも重なっていました。谷間の細長い棚田はおそらくトラクターが入ることができません。この棚田でお米を作っている方の苦労が分かるような気がします。
菱が生い茂る沼 鳩子の滝傍の地蔵様 葉書の樹の葉
やっとの思いで鳩子の滝に付きました。上り坂の連続のため疲れがたまりました。滝に到着すると、すぐにお昼休憩にしました。日が当たらない木陰を各自選んで座りました。日差しは猛烈に暑いのですが、山風が吹き抜ける木陰は意外に涼しかったです。30分位休憩したでしょうか。休憩が終わると滝を覗き込み、葉書の樹の葉を取って引っかきました。その引っかき傷がだんだん黒く浮き出てきました。
鳩子の滝、滝を上から覗き込む 鳩子の滝上流の石垣跡
予定では、鳩子の滝からすぐに道を下ることにしていました。しかし、銭壺山へ向かう古道がまだ歩くことができるか、山奥に続く道を登ってみました。すると、廃屋が建つ石垣がありました。さらに進むと、やはり廃屋がありました。まだ新しい建物なので数年前に放棄したように見えました。まだまだ道は奥に続いていましたが、今回は古道を確認しただけで引き返しました。
柳井市日積の史跡巡りウォーキング下見コース