これまで1ヶ月半程度かけて、毛糸布を織り続けてきました。ようやく織機から切り離す日がやってきました。すべての毛糸は、田布施農工高校の羊を毛刈りして,洗浄して,紡いだものです。その後、草木染めして経糸と横糸に分けて織ってきました。4月の毛刈りから半年を経て、やっと毛糸布になりました。私の下手な手紡ぎなので、織っている最中に毛糸が切れたり詰まったりして往生しました。そんな苦労して織った毛糸布、織機から切り離す瞬間なぜか寂しく思いました。残りの作業はフリンジ加工です。一年ぶりのフリンジ加工のため、この加工方法をほとんど忘れてしまっていました。そのため、去年と同様にkさんに教えてもらってフリンジ加工中です。
織機から切り離し中の毛糸布、切り離す瞬間なぜか寂しく
織っている時は、裏側を見ることがありません。切り離して初めて、裏側にはみ出た毛糸があることに気が付きまた。はみ出た毛糸の扱いは、短いものはハサミで切り取り、長いものは編み針で織り込みました。表側も裏側も模様は全く同じです。何度も裏返しているうちに、表と裏が分からなくなりました。
切り離す直前の毛糸布 長くはみ出た毛糸 編み針で織り込む
切り離した毛糸布を何の用途にしようかと思案しました、考えた末、去年と同様にタペストリーにしました。経糸はまだまだ十分な長さでしたので、その長い方を下にすることにしました。kさんに最初フリンジ加工をしてもらい、それを手本に上と下の加工を続けようと思います。今回は上のフリンジ加工だけ終了しました。下のフリンジ加工を済ませれば、晴れて毛糸布のタペストリーの完成です。
上のフリンジは丸棒掛け もう一息で完成