他の仕事や野良仕事が忙しくて、真空管ラジオの修理がなかなか進みません。今日は同ラジオの修理を続行することにしました。今回は、シャーシ内の抵抗やコンデンサなどの受動部品をすべて取り外しました。昭和20年前後の部品ばかりなのでとても傷んでいます。そのため、すべての部品を新品と交換します。特にコンデンサと抵抗は総取り換えします。この真空管ラジオは何度か修理した跡があり、醜い部品が取り付けてあったり交換してあります。丁寧にニッパで取り外しました。
すべての抵抗やコンデンサを取り外したシャーシ内部
部品以外にも電線も取り外しました。電源コードは布巻き式なのですが、布がほつれて銅線が露出しています。また、スピーカーに繋がるコードも同様です。ダイナミックスピーカーではなくマグネチックスピーカーなので高圧の電圧が通る電線です。これまた取り外しました。電線も新品に取り替えます。
ニッパで部品取り外し 電界コンデンサ取り外し シャーシの上側
私が中学生の頃に読んでいた真空管に関わる教科書や雑誌を参考にして、新品部品に交換しようと思います。ちなみに、私が中学生の頃は真空管とトランジスタが入れ替わる時代でした。そのため、まだまだ真空管に関わる本が出回っていました。夏休みの工作に真空管ラジオを提出する生徒がたくさんいました。
取り外したすべての抵抗やコンデンサ
私が中学三年生の夏休み、初めて手に入れた2個のトランジスタで金属探知機を作りました。二つの発信回路を作り、そのビートの差を利用して金属を探知する装置でした。発信回路は真空管の中間周波トランスを利用して455KHZを発信するはずでした。しかし、うまく動作しませんでした。今考えれば当たり前ですが、高周波回路に低周波用のトランジスタを使ったからです。高周波用のトランジスタは中学生にはとても高価だったのです。オシロスコープが欲しかったのですが夢でした。当時持っていた測定器はテスターだけでした。
昭和40年頃の真空管関連教科書 今回参考にする真空管ラジオの回路