楽しかった香港旅行4泊5日、それぞれの日をクリックしてください。
初日(8月6日) 2日目 (8月7日) 3日目(8月8日)
4日目(8月9日) 最終日(8月10日)
8月7日は、娘の彼氏のご両親に逢う日です。そのため、宿泊している九龍から新界の元朗に向かいました。早朝に宿泊している九龍のシェアハウスを出ると、近くの喫茶店で軽食を取りました。そして、停留所から二階建てバスに乗って新界の元朗へ行きました。このさい二階の前面に座って九龍や新界を見渡しました。
喫茶店で軽食を取る 景色が良い二階建てバスの2階部前面
バスの二階に上がって周りを見ると、香港の家々をよく見ることができます。香港は全体的に都会なのでしょう、畑や田んぼが全くありません。おそらく、山以外に平らな土地が少ないため、田んぼや畑が作れないのではないかと思います。食料は、中国本土からか輸入物が多いのではないかと思われます。ところで、香港では「酒店」は「ホテル」とのこと、初めて知りました。最初、どうして酒を売る店が多いのかと思っていました。
ビルやマンションばかりの香港の九龍
二階建てバスに乗っていて、いろいろ面白いことに気がつきました。一つは家を改築したりするときの足場です。その足場を見て、とても懐かしく思いました。香港では今だに足場が竹で組んであるのです。長い竹ざおを縦横無尽に組み合わせた足場なのです。私が子供の頃、竹竿や木を組み合わせて足場が組まれていました。日本ではいつの頃か、竹ではなく専用の鉄製金具に置き換わってしまいました。竹で足場を作るのはとても技能のいるしかも危険な仕事です。香港ではその貴重な技能者がまだいるのでしょう。
通りを器用に囲った、竹で組んだ足場 近代的な住居と高速道路
九龍の町並みを抜けると近代的な町並みが広がっており、高層マンションが林立していました。竹の足場といい、近代的な高層ビルといい、香港は新旧が入り混じっている不思議な都市です。長いトンネルを抜けると、新界に入りました。そして、新界のほぼ中心にある元朗に着きました。道路には、香港島のような二階建てではない二連結の路面電車が走っていました。
バスを降りると、地元で採れた果物などが露店で売っていました。この露天商を見ていると、これまた懐かしい思いに駆られました。そう言えば、私が子供の頃の日本にもこのような露天商がたくさんいました。今の日本では、テレビで紹介されるほどに露天商は珍しい存在になりました。
右は路面電車が走る道路 懐かしい露天商、南国の野菜がたくさん
元朗に着くと、娘の彼氏のご両親(Cさん)が待っている中華レストランに行きました。混雑する人並みをかき分けて、そのレストランに入りました。その一番奥の一番大きな丸テーブルにご両親と彼氏の弟が待っていました。丸テーブルに座る前に、挨拶をしました。私は全く中国語が全く分かりません。英語で挨拶したように思いますが、通じたのでしょうか。その後、両家族で自己紹介しつつ歓談しながら昼食をとりました。
右から、私の娘,娘の彼氏,彼氏のお母さん,彼氏のお父さん,そして彼氏の弟
昼食中ずっと、不思議な会話が続きました。相手のご両親が息子である彼氏に話をし、彼氏がそれを英語に翻訳して私の娘に話をし、娘がそれを日本語に翻訳して私と家内に話すのです。私の息子は中国語ができるのですが北京語です。広東語で話をするご両親との会話に苦労していました。しかしそれでも、何度も聞き返しながら相槌をうちつつ中国語で直接会話をしていました。
丸テーブルに盛られた美味しそうな料理 元朗で乗ったミニバス
中国式(香港)の会食儀礼にはびっくりしました。最初、お皿などを自分でお湯かお茶で洗うのには戸惑いました。一番驚いたのは、最初取り皿と思っていたお皿は食屑を入れるお皿とのこと。魚など骨や野菜のすじなどを入れます。取り皿は、日本の湯飲み茶碗ほどの大きさの椀なのです。その小さな椀に料理を入れて食べるのです。日本のような1人分のお膳のようなものは無く、盛られた大皿から取り箸を使って取るのです。香港では、1人分配膳の習慣は無いようです。料理は、中国らしく、シュウマイや蒸し饅頭のような中国料理がたくさん出ました。美味しい料理をいただくことができ、大変ありがとうございました(多謝)。
招待された、元朗から少し離れたCさんの家
相手のご両親との楽しい食事が終わると、元朗からミニバスに乗ってご両親の家に行きました。ミニバスは20人程度が乗れる日本のマイクロバス位のバスです。日本のバスと比べると、少し乱暴な運転で運転手の愛想もあまり良くありません。日本のバス運転手が安全運転過ぎてサービスが良すぎるので、そう思うのかも知れませんが。
バスを降りると近くにあった鳥居のようなゲートをくぐりました。香港の住宅は安全のため、各団地は塀で囲まれているようです。このため、ゲートを通らないと団地内に入れません。真夜中はゲートが閉められているため、門番がゲートを開けないと団地に入れないそうです。団地が塀で囲まれているのは、一種の城壁の考え方ではないかと思います。大陸らしい団地構造です。日本もこのようにすれば、空き巣や泥棒の被害から免れると思います。
嬉しそうな娘、指輪と腕輪(右下) 中国楽器の二胡を教わる
彼氏のご両親宅に着くと、少しばかり果物を食べたりしながら談笑しました。言葉はさっぱり分からないのですが、娘や息子が翻訳してくれるので、とても助かります。穏やかな時間が過ぎていきました。そして、指輪などを見せていただきました。特に、黄金の腕輪には驚きました。日本では指輪が普通で、腕輪は聞いたことがありません。指輪はヨーロッパから持ち込まれた風習だと思われますが、金の腕輪は昔からの中国または香港周辺の風習のようです。
二胡を演奏するお父さん 相手のお母さんと家内
お父さんの宝物をいくつか見せていただきました。その一つが、お茶のコレクションです。発酵させた年代物のお茶をいくつか見せていただきました。そのうち、いくつかをいただきました。貴重なお茶を、本当にありがとうこざいました。また、バーベキューができる屋上はお父さんの楽しみの場所になっているようでした。小さな池があり、金魚が数匹飼われていました。また、庭木の下に亀(ハコガメ)が2匹飼われていました。
Cさんの家の屋上庭園での楽しいひととき
この屋上庭園に、パソコンや中国楽器二胡などが飾られた小さな小部屋がありました。私はかつてギターやトロンボーンを演奏したことがありますが、二胡は初めてです。少しばかり二胡を教わった後、実際に演奏していただきました。屋上の庭などを見せていただき本当にありがとうございました(多謝)。
元朗での楽しい時間を過ごした後、再び九龍に戻りました。
宿泊中の九龍~元朗~Cさんの家のルートを往復
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