去年の12月上旬に苗を植え付けした玉ねぎの根がようやく太り始めました。ただ、この五月連休依頼雨が降っておらずやや日照り気味です。そのためか、全体的に小ぶりで、しかも下葉が枯れ始めたのでちょっと心配しています。
寒い春と日照りで小ぶりの玉ねぎ
さらに今年の春は寒いためか根の太り具合がよくありません。去年は5月下旬に収穫できましたが、今年は6月にずれ込むかもしれません。自分で栽培した玉ねぎを収穫して食べるのはとてもうれしいものです。収穫できる日が楽しみです。
根が少しずつ太り始めた玉ねぎ
はだか麦が出穂したと思ったら、小麦が穂を出し始めました。小麦はパン,うどん,天ぷら粉など麦の中では一番食材として使います。今年は肥料を蒔かなかったので、あまり分げつしていませんでした。他の農家の麦畑と比べても背も低くやや緑も薄いようです。穂自体の長さもやや短いようです。
次々に出穂し始めた小麦
麦は米と比べて与える肥料に敏感に反応します。これは麦と米の区別ではなく、畑か水田かの違いではないかと思います。水田にいくら肥料をまいても、水に流されてしまうのか,微生物に取られてしまうのか,水面下の泥まで肥料が届かないのか,肥料の効果があまり目に見えません。反対に畑では麦に限らず肥料を蒔くと葉の色が濃くなったり,徒長したりと肥料の効果が比較的よく見えます。
肥料を蒔かなかったのでやや不作の麦畑
針のトゲのように突き出たお米の芽
これから田植えまでの約1ヶ月半の間に背高が30cm程度まで生育してくれればと思っています。背高が20cm未満だと田植えする時に子供達が苗を持ちにくくなります。そうすると田んぼの泥中に苗をうまく植えることができません。お米に限らないのですが、発芽後ちゃんと生育するか心配です。
トゲのように発芽した育苗箱 しばらくは水を落として活着化
去年は3月に夏キャベツの種を蒔いて育苗しました。そして育苗した苗を4月に移植しました。しかし、今年は忙しさにかまけてキャベツを育苗できませんでした。このため、苗を購入して移植することにしました。しかし、キャベツの苗を店で探してもほとんど見つかりません。移植する時期を誤ったようです。仕方なく売れ残った苗を購入して移植することにしました。
キャベツ用畝を作る 雑草避け浸水性黒マルチを被覆
農薬を一切使わないで夏キャベツを作るためには寒冷紗を使うのは必須です。また、夏は雑草が大量に発生するので除草を少なくする工夫として黒マルチを畝に敷くことにしました。耕耘機で畝を作った後に黒マルチを敷きました。黒マルチには予め苗を移植する穴を開けておきました。その穴に購入した苗を移植ごてを使って丁寧に植えました。
移植ごてを使って丁寧にキャベツの苗を移植
去年自分で育苗したキャベツの品種は四季獲キャベツでした。今回購入したキャベツは売れ残りでしたが、一株200円のとても高価の苗でした。高価格のため売れ残ったのだと思います。品種は、イタリアンキャベツとサラダキャベツでした。やれやれ今年は高い買物をしてしまいました。来年はちゃんと育苗しようと思います。
移植されたキャベツ苗 黒マルチの穴に沿って移植
苗を移植し終わると寒冷紗で覆います。そのために黒マルチに沿って竹のアーチを差し込んでいきました。この竹のアーチは約1年前に竹を割って作りました。しかし、春夏秋冬と1年以上経過しているため少しもろくなっています。今年が使用できる限界でしょう。
1年前に作った竹のアーチを黒マルチに沿って差し込む
竹のアーチを必要分差込み終わると、ようやく寒冷紗をその上から覆います。黒マルチの片方に寒冷紗を固定した後、もう片方に寒冷紗を引っ張り固定します。今日は風が強かったので何度か寒冷紗を流されましたがなんとか固定できました。
寒冷紗脇に被せる土作り 寒冷紗を片側から被覆
寒冷紗を覆い終わると寒冷紗脇に土を盛って固定します。この畑は比較的風が強いのでしっかり土を盛って固定する必要があります。台風などの強風にも耐えられるようにしっかり盛ってさらに足で強く踏みます。
寒冷紗脇に土を盛って強風にも耐えられるよう固定
寒冷紗を固定すると、うまくいけば収穫まで何もする必要はありません。何とか無事に黒マルチと寒冷紗を使って無農薬栽培できそうです。困るのは寒冷紗のすそが風などでめくれることです。そのめくれた間から害虫が入り込むと、せっかく移植したキャベツを食べられ放題です。時々寒冷紗の状態を見守る必要があります。
寒冷紗を透してうっすら見えるキャベツの苗
今年の春は寒かったせいか、11月末に種蒔きした絹さやえんどう豆がようやく成長して開花が始まりました。ちなみに去年は4月下旬に開花し、5月上旬には収穫をしていました。全体的に1~2週間の遅れです。一年ぶりのピンク色の花は、野菜の花としてはとても綺麗です。スイートピーの花と遜色ない綺麗な花だと思います。この花が散ると、数日後には美味しい絹さやエンドウ豆のさやを収穫できるはずです。
毎年綺麗な花を咲かせる絹さやエンドウ豆の花
しかしながら今年の絹さやエンドウ豆は生育が思わしくありません。近くの畑で栽培されている同じ絹さやエンドウ豆と比べても生育が思わしくありません。単に寒い春だけが原因ではないようです。思い当たる一番の原因は、連作障害ではないかと思います。マメ科の野菜は連作障害がとても発生しやすく、5年程度は間を空けないといけません。誤って5年以内に同じ場所でエンドウ豆類を栽培したのではないかと思います。
連作障害か、全体的に思わしくない生育
先月田んぼ脇の小川を掘りましたが、今回残り残した箇所を掘りました。先日ほとんど掘っていたので、今回は楽に作業できました。掘った泥は小川傍の畦に積みました。今後水が溢れ出すことが無くなり、田んぼが湿り気でじくじくすることはなくなると思います。
春の日差しを浴びながら田んぼ脇の小川堀り
今回掘った主な箇所は、小川の本流から水を取り込む箇所です。ここをせき止めることによって田んぼ脇の小川に水を取り込みます。この水を取り込む箇所は、水の流れが多いため大雨の時にはよく氾濫します。このため、周りに生える雑草を刈るなどして水の流れがよくなるよう念入りに作業しました。
水を取り込む箇所は念入りに掘る
去年11月末に種蒔きした麦のうち、はだか麦が出穂し始めました。麦のうち、一番多く栽培されているのが小麦ですが、その小麦より1週間程度早く穂が出るのがはだか麦です。
大麦の種類には6条大麦,2条大麦(ビール麦),はだか麦があります。このうち、殻が実と離れている種類がはだか麦です。今後、小麦,オート麦と続いて出穂するはずです。なお、今年は6条大麦,2条大麦(ビール麦),燕麦は栽培していません。
長いのぎ(棘)の穂を出し始めたはだか麦
小麦はパン,うどん,パスタなど広く食材として用いられています。しかし、はだか麦など大麦の仲間はあまり広く用いられていません。昔は、押し麦としてご飯に入れられていました。今年は栽培していませんが、大麦の仲間の一つであるビール麦はビール醸造専用に栽培されています。
風にたなびく麦畑(小麦,はだか麦,オート麦)
3月に植え付けをしたジャガイモが4月中旬に発芽したと思ったら、もう5月です。芽かきと土寄せの時期になりました。芽かきは発芽した時にしておけばよかったのですが、仕事などが忙しくて土寄せと同じになってしまいました。まず、芽かきの前に土寄せしやすいようにジャガイモの畝間の土をやわらかくする意味で簡単に耕耘機で耕しました。
ジャガイモの畝間を耕耘 余分な茎を芽かき
芽かきは種芋から発芽した芽を2本程度に抑えることです。今回はすべての株を2本にしました。例えば1株から6本もの芽が出ていると、4本の芽を取り除いて2本を残します。芽を6本のままにしておくと、収穫時に小さなジャガイモばかり収穫できます。小さなジャガイモをたくさん収穫したい場合は芽かきの必要はありませんが、大きな芋を収穫しようとすれば芽かきは欠かせません。
すべてのジャガイモの株を芽かきして芽を2本に
芽かきして除いた芽,茎,葉はすべて捨てます。せっかく茂った葉が減って寂しくなりますが、大きな芋を収穫するためには仕方ありません。すぐに残った芽が大きく育って葉を茂らせて畝を覆います。
除いた芽や茎を傍に置く 芽かきが終わると土寄せ
芽かきが終わると土寄せをします。ジャガイモは茎に芋ができ.るため、種芋の上に土の層が厚いほうがよい芋ができます。土寄せしなくても芋はとれますが、土の上に芋で出てしまって日光に当たり緑色の芋ができます。緑色の芋の表皮にはソラニンと言う毒ができるそうです。たまに緑色の芋を食べて中毒をおこす例がニュースになります。
ジャガイモの周りに丁寧に土を寄せる
ジャガイモがその昔ヨーロッパに伝わってもしばらくは食用にされなかったのは、その毒性が原因だそうです。毒性を避けるための土寄せの技術が開発されて以降、爆発的に普及したのではないでしょうか。それにジャガイモは寒いヨーロッパの気候に合っていたでしょうから。
ところで、子供はジャガイモ掘りが大好きです。何もないように思える土の下から芋が出てくるのが不思議なのでしょうか。今年も子供達にジャガイモ堀りなどを楽しんでもらおうと思っています。私もジャガイモが大好きです。掘りたてを油でカラット揚げたポテトは最高の味覚です。
芽かきして土寄せしたジャガイモの畝
早朝、久しぶりに田んぼに行くとびっくり!!1月に植えたレンコンがプカプカ浮いていました。先日種芋を植えたクワイもありません。田んぼ内を見ると、何らかの小動物が掘り返した跡がありました。せっかくレンコンやクワイの芽が出ることを楽しみにしていたのにガックリです。
掘り返されてプカプカ浮いたレンコン
形が残っていたレンコンは4個しかありませんでした。どんな小動物が荒らしたのでしょうか。カモは水草を食べますがレンコンを食べるとは思えませんし、サギはどじようやおたまじゃくしなどの動物性のものしか食べないはずです。
浮いたレンコンの一つ 4個のレンコンを回収
思い当たる小動物はアライグマかタヌキです。両者ともにこの付近に時々出没します。そして、雑食性なので何でも食べますし、水には平気で入りますし、手を使って石をはがしたり、泥の中に手を入れるのは平気です。
クワイも同じ田んぼに植えていました。田んぼ内に入って種芋を探しましたが全くありません。クワイは全部食べられたようです。本当にガックリしました。レンコンとクワイの栽培は来年までお預けです。防獣鳥用の網を覆わなかったのが間違いでした。その点、育苗箱にお米の種を蒔いて防獣鳥用の網で覆った苗代は正解でした。
小動物にすっかり食べられてしまった無残なレンコン
田んぼの土手に群生して、花を咲かせている関東タンポポ
関東タンポポの特徴は、花びらのがくの部分が反り返っていないことだそうです。関東タンポポのことを知ってから、いろいろな所に咲いているタンポポの花を調べてみると確かに西洋タンポポの方が多いようです。両者の繁殖方法に何らかの違いがあるはずです。西洋タンポポのどこが優位なのでしょうか。
綿毛になる直前の花びら タンポポの綿毛
ところで私は山口県の出身ですが、山口県では白色の花びらのタンポポが多く咲いています。例えば、秋吉台と呼ばれるカルスト台地では白いタンポポだらけだったのを覚えています。白いタンポポは正式には何というタンポポなのでしょうか。白花タンポポとでも言うのでしょうか。
南向きの田んぼに面した土手に群生するタンポポなどの野草