前回製作途中だった電子気温計を完成させました。結局LEDパネルがチラチラするのはパネルの故障と分かりました。購入したときにすでに故障していたのか、又は購入後に誤って故障させたのかは分かりません。先日秋葉原に行ったときに再購入したLEDパネルと交換すると正常に表示しました。
プラスとマイナスの片波整流電源線 温度計測用+5Vと-5Vの定電圧供給
今回は、マイナスの温度表示もするように温度計測素子にマイナスの定電圧(-5V)がかかるようしました。そのために、秋葉原に行ったときについでに買ったマイナス5Vの定電圧IC(7905)を使用しました。
+5V-5Vの定電圧を3本足の温度計測素子に接続
温度計測に使った素子はLM35DZです。LM35,LM35A,LM35Cほど精度はありませんが100円とトランジスタ並みに安いので、アマチュ用としては最適です。この素子の良いところは、10mV/摂氏度の出力が直接読み取れることです。OPアンプでいろいろ変換しなくてよいので設計がとても楽です。今回のように、この素子とパネルだけで気温計を作ることができます。
正面はLEDパネル、左は温度計測用+5V-5V電源、手前はLEDパネル用電源
なお、LEDパネルは1999mV表示のため、温度計測素子の出力を1/10に分圧する必要がありました。出力電圧を可変抵抗で1/10にしてパネルに繋ぎました。こうして、ようやく気温計が完成しました。20年ほど前に自作した電子気温計と一緒にしばらく室内で併用して、精度などを確認・調整しようと思います。
3端子の温度計測素子は露出 ようやく完成した気温計
時期が遅れてしまいましたが、雑穀のヒエ(稗)とシコクビエの種子を蒔きました。収穫することよりも、種子を新しく更新するために種まきです。7月以降に種を蒔くと、芽は出ますがその後の成長はそれほどではありません。しかし、秋には穂が出て種ができます。このように種子さえ更新しておけば、毎年常に発芽率が良い種を確保することができます。
シコクビエの穂から種を取る シコクビエの種子
ヒエ(稗)の穂から種を取る 稗の種子
種子の更新が目的ですので、種子を多く蒔きませんでした。発芽したうちの、数株だけを別畝に移植して育てます。そして、秋に出た穂を収穫して種子を取り出します。このようにしておけば、将来大規模に収穫したいときにはこの更新した種を使うことができます。
種を蒔いた後、簡単に土を被せて鎮圧
ニンジンの種まきをして発芽したと思ったら、この日照りで畑の土がカラカラに乾いてしまいました。このため、ニンジンの小さな芽は枯れるように萎れてほぼ全滅状態です。去年と同じように種をもう一度まき直すことにしました。今年も種をまき直す事態になるとは思いもしませんでした。今回は、日照りでもちゃんと発芽するような工夫をして種まきしました。
二度目のニンジンの種をまいた畝、左の窪みは水をまいた箇所
畝にニンジンの種をまく窪みを二本引きました。その窪みにニンジンの種を散まきしました。そして、その上に薄く土をかぶせて足で硬く踏みました。小川の水をジョロにたっぷり入れて、種をまいた二本の窪みに水をやりました。その水が乾かないうちに、籾を被せました。籾は乾燥防止のためです。
種まき後、ジョロで水やり 水やり後、籾を被せる
普通これで種まき終了です。しかし、この猛暑では籾を被せたとしてもすぐに土が乾燥してしまう恐れがあります。さらに、乾燥を防止するために寒冷紗を被せることにしました。日除け用の黒寒冷紗がなかったため、白い寒冷紗にしてみました。
水をまいた後、窪みに沿って籾を被せる
これで、ニンジンの再度の種まきが終わりました。今は、ニンジンの種まき期なので再度種をまいてもまったく問題はないのですが、ちゃんと芽が出るかどうかが決め手です。ニンジンはとにかく発芽が勝負です。今年はちゃんと発芽して間引きが必要なほど育って欲しいものです。夕立や小雨でもいいので少しでも雨が降って欲しいと、やきもきする日々が続きそうです。
白い寒冷紗を二重にして畝を覆う
先月下旬の除草に続いて畑の除草をしました。畑は猛暑でとても農作業できるような気候ではありません。人間でなくても野菜も日照りで成長が遅いようです。水分が少ないのでキュウリなどの実の太り方も遅いように感じます。
しかし、この時期は畑の雑草も日照りでへたっています。こんな時期だからこそ、作業は大変なのですが除草のチャンスなのです。
畝間を耕運機を動かして細かい雑草を土ごとかきとる
この時期、雑草はすでに土中にしっかり根を張っています。このため、土の表面だけをカマなどで刈っても簡単に雑草は復活します。一度夕立でも降ればすぐに雑草は生き返ります。そうならないために日照りの今、雑草は根ごと引き抜くか又はかき取るに限ります。
雑草を根ごと引き抜くように、耕運機のロータリーを回す
土が乾いていないと根の一部が少しでも土中に残っていると、いったんは雑草は枯れたようになります。しかし、しぶとく雑草は生きています。しかし今、土はカラカラに乾いています。土が乾いているため、雑草の根が土の中にあって簡単に枯れます。このように今は除草のチャンスなのです。雑草を土ごと耕運しておくだけで簡単に枯死します。
先日田植えした田んぼを下に見下ろしながら耕運除草
この猛暑の中でジャガイモを収穫しました。ジャガイモ畑は他の人がだいぶ収穫していましたので、残りを少しばかり掘り取りました。このジャガイモは、3月に種芋を植え付けて、5月に芽欠きをして土寄せをしたジャガイモです。
ジャガイモ株の横にクワを打ち込む 根元の土をのけると芋が
最初、畝のジャガイモをすべて掘り取ろうと思っていましたが、直射日光が強くて暑いので2日食べる程度分の芋を収穫して終わりとしました。この暑さでは少し作業するだけで汗が滝のように噴出します。このところの日照りで土は乾いています。水で洗わなくても、軍手で芋の表面を軽くなでるだけで土が綺麗に落ちます。
掘り出した今日の収穫分のジャガイモ
先日種を蒔いた黒斑小豆の芽が無事に出ています。このところの日照りで畑は乾ききっています。このまま育つが少し心配です。例年よりも早く梅雨明けしたようなので、今後雨が降ることは期待できないようです。期待できるのは夕立だけです。
ようやく芽が出た黒斑小豆の芽
今後は去年以上の日照りになりそうです。小豆の成長の様子をみながら、草取りや間引きをしようと思います。これだけ雨が降らないで日射が強いと、雑草も勢いをそがれています。しかし、雑草が少ないうちにちゃんと草取りしておかないと秋になってまた大変です。近いうちに草取りしようと思います。
芽が出た黒斑小豆とまだ小さい雑草
先日種をまいたニンジンの芽が出ています。しかし、このところの日照りでとても心配しています。芽は出ていても、土中の根はまだ小さいのではないとか思います。このため、日照りが続くと次々に芽が枯れてしまいます。去年と同様に芽が育たない可能性がでてきました。
芽が出るも、日照りが続いて心配なニンジン
去年は猛暑でしたが、今年はその去年よりも梅雨明けが早いようです。そうなると、去年よりも猛暑の時期が長いことになります。乾燥がちなこの畑は、去年と同様にニンジンの栽培は困難になりそうで、やれやれ憂鬱な気分になります。
このまま雨が降らないと、枯れてしまいそうな小さなニンジンの芽
6日に別所小学校5年生の子供達や7年前に高校生だった若者が、田んぼに来て田植えをしました。あいにく渇水の影響で田んぼが硬くなかなか苗を上手に植えることが出来ませんでした。乾いた粘土のようになった田んぼに無理やり押し込むようにして苗を植えた箇所があったほどです。
ここの田んぼは自然に支配されています。雨が降らないと日照りになり、逆に大雨になると田んぼは土砂に流されたり埋まってしまいます。今年は思うように雨が降らずやきもきする毎日です。
田植え後の夕立の水が溜まった田んぼ
田植えが終わったその日の夕方、雨が降りました。田んぼがどうなったか心配になったので翌日7日に田んぼに行ってみました。すると、渇水がうそのように水が来ていました。そして、子供達の足跡の形に合わせて水が溜まっていました。
子供達の足跡に水が溜まる これで苗も元気に育ちそう
ここの田んぼは江戸時代とそう変わらない水の管理をしています。小川の水を分流して、上流の田んぼから下流の田んぼへと次々にかけ流しています。貴重な水を漏らさず使い切る方法です。
田んぼに一面に残された子供達の足跡に溜まった水
小学生が田植えをしたこの田んぼは一番下流側にあります。夕立の水は、上流の田んぼをじわじわ通過してきて最後にこの田んぼにやってきます。ここで稲作をしていると、自然のありがたさを本当に実感できます。
上流の田んぼを通過した雨水は、最後にこの田んぼにやって来る
6日、別所小学校5年生による田植えをしました。毎年ほぼ6月に田植え(5年前に延期で7月3日1組と2組,7月4日3組に田植え)をするのですが、今年は事情があって毎年田植えをする田んぼが使えなくなりました。このため今年は、場所を変えて東京薬科大学生の環境グループASIATOが管理する田んぼで田植えをしました。
朝9時頃、元気良くやってきた別所小学校5年生の子供達
ため池脇の田んぼは実は6年前に、同じ別所小学校で田植え体験に使っていました。その後田んぼの場所を変えて田植えをしていましたので、6年ぶりに元の田んぼに戻ったことになります。田植えをする前に、私が子供達を前に田植え体験をすることの大切さなどについて説明しました。
さあ楽しい田植えの始まりです。中央から左右に分かれるように田植え
田植えを始める前に、お母さん方に田植えの手順について説明しました。5年生は2クラスあり、それぞれ3人のお母さん方が田植え支援として来ていました。そのお母さん方の役割には二つあります。
(1)声かけ係1名と(2)田植え紐移動係2名です。(1)の声かけ係の主な仕事は、子供達の田植えの進行に合わせながら子供達に指示を出したり田植え紐係の二人に指示を出すことです。(2)の田植え紐係は、子供達が苗を一列植え終わると田植え紐を移動します。
ぬかるんだ田んぼに戸惑い気味 足が抜けなくて移動が大変そう
お母さん方に説明し終わると、いよいよ田植えの始まりです。田んぼの中央に田植え紐が引いてあり、その中央から左右(方角的には南北に)に後ずさりしながら田植えが進行していきます。最初1組からスタートです。少し遅れて2組のスタートです。田んぼ中央から左右に後ずさりしながら田植えする方法は、10年前の桜木中学校生徒達の田植えの時以来です。
このところの日照りで渇水、足がはまって田植えしずらい田んぼ
このところの渇水が田んぼにはほとんど水がありません。このため、一度足を田んぼにいれるとなかなか足が抜けません。このため、田んぼ内の移動が子供達には大変そうでしたそれでも楽しそうに田植えをしていました。
1組の田植え紐係のお母さん 2組の田植え紐係のお母さん
声かけ係のお母さんは、田植え紐が移動し終わるのを確認すると、子供達に向かって苗を植えるように催促する声かけをします。そして、子供達が一列すべてに苗を植えるのを確認すると、子供達に二歩下がるように声かけします。次に田植え紐係のお母さん二人に田植え紐を移動するように声かけします。
だいぶ田植えが進行しました。そろそろクラス内で交代の時期
1組と2組それぞれ半数の約15人が同時に田植えします。田んぼの中央から南に向かって1組の半数約15人が、そして田んぼ中央から北に向かって2組の半数約15人が田植えをします。田植えが半分程度進行すると交代します。
交代後の1組が田植え続行 交代後の2組が田植え続行
このように組を二つに分けて田植えするのは、一度に全員が田植えをするには田んぼが狭すぎるからです。田植えを待っている残り半分の子供達は、周辺の田んぼを見学したり小川を覗き込んだりして自然を観察します。
そろそろ田植えの終わりです。残った列に丁寧に苗を植える
田植えが終わると、近くを流れる自然の小川に足を入れて汚れを洗い落とします。でも子供達は足を洗うことよりも、小川に生息する小魚や昆虫などに興味があるようです。冷たくひんやりした小川の流れ、一度入ると気持ちよくなかなか小川から出たがりません。
湧き水の小川に足を入れて洗う 田んぼで何か発見したようです
この田んぼは、東京都指定の「八王子堀之内里山保全地域」内にあります。江戸時代を思わせるような里山,曲がりくねった小川、かけ流し田んぼなどがセットになっており貴重な自然に満ち溢れています。小さいながら棚田もあります。初夏、ホテルも飛びかいます。昔、時代劇の撮影に使われたことがあるそうな。毎年のように、地域の園児,小学生,大学生,ボーイスカウトなどが体験学習などのためにやって来ます。
田んぼと山の間を流れる小川に涼を求め、自然を満喫
田植えをするためにやって来た別所小学校の周りにはあまり自然が残されていません。小学校はマンションや量販店など人工物に囲まれています。子供達も多くはマンション暮らしではないかと思います。このため自然いっぱいの田植えは、とても新鮮だったのではないかと思います。
元気いっぱいに田植えをしていた1組の子供達
田植えが済むと全員が列になって小学校に帰っていきました。子供達が帰ると、この里山は再び静かになりました。聞こえてくるのは、小川のせせらぎの音,草木の風にそよぐ音,そして小鳥のさえずる声だけです。
7月下旬は小学校は夏休みに入ります。この夏休み期間に、子供達は田植えをした田んぼに再びやって来て今度は草取りをします。ほぼ毎年7月中旬から下旬に草取りにやってきます(8月に草取りしたことも)。田んぼは雑草が多く生えますので草取りは欠かせません。
泥のぬかるみにめげず元気に田植えをしていた2組の子供達とお母さん達
この田植えには、私にとって大変懐かしいメンバーが参加していました。それは、今から7年前に「ごはんCUP 2004」に出場した当時の高校三年生達です。当時、ごはんCUP出場のために田植え、草取り、稲刈り、脱穀、精米と大忙しの高校生達でした。小学生達が帰った後、涼しい木陰に移動して彼らと談笑しました。
当時高校生、今や社会人 インゲン豆の収穫
木陰で輪になって、当時のことを振り返りました。私は一年を通じて彼らに関わってきたので再開を心待ちにしていました。これまで関わってきた学生の中で一番思い入れがあります。高校卒業後も代かきの手伝いや稲刈りの準備に来てくれました。今日来た4人のうちのIさんは、偶然にも息子の小学中学の同級生です。2年前にも息子などと一緒に稲刈りに来てくれました。
談笑の後、インゲン豆を収穫したりジャガイモを掘って収穫
なお、彼らの後を継いだ一年後輩達は、ごはんCUP2005で念願の全国優勝しました。優勝に私が関われたことを嬉しく思っています。そして、優勝後に私の家に招待して一緒に餅つきしたことが懐かしく思い出されます。その後さらに、ごはんCUP2007にも関わりました。
今日やって来た7年前当時の高校生達、今や立派な社会人です。次に会う時は、立派なお父さんや素敵なママになっていることでしょう。彼らは、未来を担う若人達です。
楽しく田植えして、談笑して、野菜を収穫した7年前当時の高校生達
5月連休に種をまいたインゲン豆が、もう収穫適期を迎えています。6月になって支柱に巻きつきはじめたと思っていたら、今は花が次々に咲く一方でさやも次々に太っています。さらに、つるもさらに支柱に沿って上を目指して伸びています。
綺麗なドジョウインゲン豆の花 まだ小さなドジョウインゲンのさや
種を蒔いたのは二種類のインゲン豆です。一つはドジョウインゲン豆で、これは普通八百屋でよく見かけるどじょうのような形をした細長いさやごと食べる豆です。私は、この豆を天ぷらにして食べるのが一番好きです。
収穫を待つドジョウインゲン豆の数々
もう一つのインゲン豆はモロッコインゲン豆です。この豆はさやの長さは普通のドジョウインゲン豆とほぼ同じですがさやが太いのが特長です。さやが太いので、とても食べがいがあります。炒めてもいいし天ぷらなどにしてもかまいません。
やや黄色のモロッコインゲン豆の花 まだ小さなモロッコインゲン豆のさや
この時期は雨が多く日射も強くなります。この夏野菜が一年で一番元気な時期です。次々に花が咲いて実りますので、早々に収穫しないとすぐにサヤが大きくなって食べるのに適さなくなります。毎日のように通勤途中に寄って収穫しなければなりません。
収穫を待つモロッコインゲン豆のさや
前回小学生の田植えに向けて田植え紐を設置したり基準となる苗を移植しました。今回、最後の準備をしました。子供達が畦を歩きやすいように、伸びた草を綺麗に刈り取りました。泥んこ運動会前に草刈りをして以来の田んぼの草刈りです。泥んこ運動会から3週間程度しか経っていなかったため、草はそれほど伸びておらず簡単に草刈りできました。
田んぼの中央を仕切る畦を草刈機で除草
3面ある田んぼのうち、2面をすでに東京薬科大学ASIATOのメンバーが田植えを終わっています。残ったため池側の大きな田んぼ周辺を綺麗に草刈りしました。ため池側の畦に竹や笹の芽がたくさん伸びていました。竹はや笹は伸びると茎が硬くなるため刈り取りが困難です。時間をかけて草刈りしました。
竹や笹が生えた、ため池側の畦 竹や笹を含めて綺麗に除草
田んぼを仕切る中央の畦には笹が生えていないため、比較的簡単に除草できました。ところで、このところの日照りで田んぼは渇水状態です。ところどころがひび割れたようになっていました。田植えの時に子供達は苗を植えるのに苦労すると思います。
田んぼを仕切る中央の畦 簡単に除草を完了
このまま日照りが続くようであれば稲の成長に悪影響があると思います。特に時期が遅れた田植えのため、例年よりも収穫量も少なくなると思います。ちょっ心配です。まだ梅雨のシーズンであるにもかかわらず雨がとても少ない毎日です。少しでも降ってくれればと思います。
水がとても少ない田んぼ、田植え後にちゃんと稲が育つか心配
オートミールを刈り取って収穫しました。この特殊な麦は燕麦の裸種です。去年も栽培したのですが、小麦などと熟す時期が異なるにも関わらず誤って小麦と一緒に刈り取られて駄目になってしまいました。このため、今年は誤って刈り取られないように小麦とは別の畝に植えました。去年のこぼれ種を大事に植えました。
誤って刈り取られないように、小麦とは別の畝に植えたオートミール
去年のこぼれ種から芽を出したオートミールを11月にレタスと混植して大事に育て、5月下旬に出穂してようやく刈り取りできるまで熟しました。乾いた穂を数粒取り出して、中の実を揉み出してみました。ちゃんと成熟していました。
乾いたオートミールの穂 一つの穂から取り出した実
このオートミールは日本では珍しいようで、食用としてよりもドライフラワーとして使用されている場合が多いとのことです。乾いた穂は振るとサラサラしかろやかな音がしますし、触ってもサラサラした感触がします。日持ちも良いようです。
ドライフラワーしても使われているオートミールのサラサラした穂
オートミールは背が比較的高く茎が太い燕麦の一種です。茎が太く硬いためカマで茎を切るときには斜め切りしないと、株ごと根ごと抜けてしまいます。またあらかじめカマをよく研いでおく必要があります。
よく研いだカマで斜め切り 刈った茎葉は束ねて置く
刈ったオートミールは同じ方向を向いて束ねるように置きます。すべて刈り取ると、今度は稲ワラを使って適度に縛ります。縛ったオートミールは雨が降り込まない所に持って行き乾燥させます。茎葉が完全に乾燥し終わる一ヶ月以降、今度は脱穀して実を取り出す予定です。そして、食べることができるのは秋以降になる見込みです。
ワラを使って適度に縛ったオートミールの束
今年三度目になる小松菜の種まきをしまた。ただ今後の梅雨と乾燥でうまく発芽するかが心配です。一度目は4月に種まきをして、二度目の小松菜は一度目の小松菜を収穫中の5月に種まきをしました。一度目に種まきをした箇所は収穫を済ませてニンジンの種まきをしました。二度目の小松菜は収穫中です。
このように、小松菜は種まきと収穫が同時にできる周年栽培可能野菜の一つです。上手に周年栽培すれば一年中収穫し続けることができる便利な野菜の一つです。
左は二度目に種まきした小松菜、右は今回三度目の種まき箇所
久しぶりの土曜休日でした。この休日を利用して来週の別所小学校5年生の田植えの準備をしました。今回田植えをする場所は去年までと違って、5年前に行っていた溜池脇の田んぼで田植えをします。この場所は先日泥んこ運動会をした田んぼです。
根がびっしりで、重い箱苗 箱苗を滑らすようにして移動
まず最初に先日運び込んでいた箱苗を田んぼの南北の二箇所に分けました。運び込んでから一週間程度経っているため箱苗にはびっしりと根が張っていました。田んぼに吸い付くように根が張っているため、最初箱苗を持ち上げるのが大変でした。根が張った分重さが半端でなく、持ち運べないので田んぼを滑らせるようにして移動しました。
田んぼの東と西それぞれに、基準となる苗を30cm間隔で植える
箱苗を田んぼの南北に移動し終わると、田んぼの東西それぞれに基準となるように、田植え紐を使って苗を30cm間隔で植え込みます。東西それぞれに植えつけた苗列は、互いに南北の平行線になっています。次に、この平行になった二本の苗列のそれぞれの中央の苗の位置に棒を刺します。
30cm間隔で苗を植える 中央の苗に、しるしとなる棒を刺す
東西それぞれ二本苗列のそれぞれ中央の苗位置に刺した棒二本間を、田植え紐で結びます。その田植え紐に沿って同様に30cm間隔で苗を植え込みます。なお、田んぼは泥んこ運動会以降に水が抜けたためとても歩きにくくなっていて、田んぼ内の移動は困難を極めました。
田んぼの中央に田植え紐を張って、苗を30cm間隔で植える
東西それぞれ平行になるように植えた苗列のそれぞれの中央を結んだ線に苗を植えた様は、たとえて言えば「H」の「-」の部分に苗を植えることです。この田植紐にはあらかじめ30cm間隔で赤い紐が結んでありますので、この紐に沿って苗を植えるだけです。
「H」(黄色の線)の字になるように苗を植え終わる
最後に、中央に植えた苗列の左右に田植紐二本を張ると田植の準備は終わりです。田植当日は、子供たちは中央の苗列に向かって左右に並びます。そして、中央から離れるように田植えが進行します。この田植え方法は、10年前に世田谷区桜木中学校の生徒が田植えした時に行った方式です。このときの準備も、今回と同じように田んぼの中央に苗を配しました。
二本の田植え紐を使って、中央から左右に分かれるように田植えが進行
深夜勤務で昼頃に家に帰りました。少し寝てから、先日田植えをした田んぼを見回りしました。水が抜けていないか、苗がちゃんと着生しているかどうかなどを確認するためです。田植えしたばかりの田んぼは濁っていますが、数日経っていたため水の濁りが無くなって透明でした。その水の中をよく見ると、ミジンコなどいろいろな微生物が動いていました。タニシの動いた跡もくっきり付いていました。稲の苗も根付いているようでした。
濁りがなくなった田んぼ、苗も着生
田んぼを巡回中に田んぼの隅に吹き寄せられた枯草ごみの中に、水面に浮遊して増える浮草と苔の一種「イチョウウキゴケ」の二つを発見しました。そのうちイチョウウキゴケは数年前まではよく見かけたのですが、一昨年と去年は見なかったので絶滅でもしたかと思っていました。
田んぼに隅に吹き寄せられた枯草ごみに混じる、浮遊性の苔「イチョウウキゴケ」
この苔「イチョウウキゴケ」は不思議な生態を持っています。水が多い梅雨などの時期は水の上で浮遊しながら増えます。しかし、水が少ない冬は田んぼの土の表面に張り付くようにして増えます。苔なので花は咲かないようです。胞子で増えるのでしょうか。
指先に置いたイチョウウキゴケ 黒くてふさふさした水中の根
一方、普通の浮草も田んぼに浮いていました。この浮草はどこの田んぼでも普通に見ることができます。この浮草は微小な花が咲くそうです。繁殖力がとても旺盛で、あと一ヶ月位で田んぼにひしめくように増えると思います。
指先に置いた浮草 浮草の根は数本と少なく長い