すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

素材を知り、相手を知る

2007年07月17日 | 雑記帳
 三連休最後の日、録画したままになっていたNHK『プロフェショナル 仕事の流儀』の2回分を視聴した。
 宮大工・菊地恭二の回とソムリエ・佐藤陽一の回である。

 菊地は、あの西岡常一の最後の弟子だという。
 棟梁の仕事のハイライトは、原寸引きといわれる設計図をベニヤ板に書き写す作業であった。そして、その書き方に棟梁の棟梁たる所以があるように思った。

 設計図通りに描かない

 木組みにおいて木の癖を知り抜いているからこその信念である。
 そのポイントをはずすと、歴史的な建造物の美しい曲線は表現されないという。

 今日本一といわれる佐藤は、小さいレストランを自分で経営していた。
 「ワインは料理に合わせるもの」という一般的な考えが、いかに浅いものかと思わされた。

 人を見てワインを選ぶ

 客の表情や会話はては荷物に到るまで佐藤はよく観察し、店にある600本のワインの中から適するものをお客に示していく。その観察力は、やはり接客を自前で行うという決断からついてくるのだと思う。

 私は、授業づくりにおける原則的なことを、この二人の仕事の仕方から学びとるができる。
 それは、次の二つに集約される。

 素材を知る
 相手を知る