すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

つまりは、みんな学校で教えること

2007年07月04日 | 雑記帳
 小学生の語彙を増やしていくために有効なことと言ったら、それは読書であり辞典活用であり、何より学級生活や授業場面においての言語活動につきるのかもしれない。
 前日も書いた『日経ビジネスAssocie』の特集を読み進めて、それらの実践にプラスするもの、重なるものがないか探してみる。
 
 「『言葉』を増やす7つのトレーニング」と題して、7名の方法が取り上げられている。人選はこうだ。

 ソムリエ、ビジネスマン対象のセミナースクール所長、医学博士
 お笑い芸人、小学校教諭、歌人、アナウンサー

 正直それほど目新しい方法が提示されてはいないと思う。
 しかし、学校教育の内容として取り上げられているものと共通するものが多いことに改めて驚く。
 たとえば、かのソムリエ田崎真也が提言する「湖でのトレーニング」は初歩の作文指導によく使われている。「きれいな湖」という一言で済ませないで「五感」をつかって表現してみるということだ。
 たとえば、スクール所長である渋井真帆が強調しているのは、新聞の音読や早口言葉である。辞書を引くということに関しても複数の人が取り上げている。

 そう考えると、結局「語彙を増やす」という意識を持って指導にあたる、というごく基本的なことが結論となるといえよう。
 ただ、それは言葉にしてみると簡単だが、現実にそうなっているとは断言しがたい。
 指導者である教員自身の「言葉への関心」に支えられる部分が大きいかもしれないと感ずるからである。言葉への関心については差違があるだろう。
 
 今私の範疇で考えられる「言葉への関心」とは、ふだんつかっている言葉の吟味それから新しい言葉への興味という二点が大きい。
 少しこのことについて考えてみたいと思っている。