すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

苦手宣言の言い訳

2010年09月05日 | 雑記帳
 学校という職場にいながら、そうは言っていられないのかもしれないが、いわゆる「指導案検討会」が苦手だ。

 単元は決まっているが構想がまだぼんやりしていて、という段階でアイデアを言い合うのならともかく、きちんと単元計画から本時案まで出来ているのは、もう何を言ったらいいのかという気がしてくる。

 何か大きな研究指定にもなっていて、観点やら方法が規定されていて明確ならばなんとかなるかもしれないが、通常の校内研究あたりではそんなにキツイ縛りがないのが普通だろうし、どうしたものかといつも思っている。

 実際、そんなこともあって、どこの職場でも縮小方向で進んできた。
 本人の意志、提案を尊重することが大事ですよ、事前検討より授業後の研究協議を充実させましょうよ…とそんな言い方をしてきたけれど、それにしても時々どうしてそんなに抵抗があるのだろうと思ったりもする。

 ある冊子の対談で見かけた文章、ああ自分はこれに近いことを思っているんだと、膝をうった。

 面倒くさいんですよ、人の仕事を覗くって。人の考えたことを全部たどっていく必要がある。それでこれはちょっと違うんじゃないかって言い出すとね、違うに決まっているんだから。だから、それはもう自分たちでしくじったり、切り抜けたり、そういうことで乗り越えていくしかない。
 

 ただ、薄情なだけかな、という気もしないでもないが、正直なところである。

 この語りは、あの宮崎駿。
 巨匠に似ているのは薄情さか。