すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

ちょっと良くてかなり警戒する本

2010年09月18日 | 雑記帳
 さすがにこの図書が学校に届いたときは驚いた。

 『ニッポンの嵐』

 送付された文章を詳しくは見なかったが、国土交通省もお金があるねえ、という程度の認識を持った。その後少し気になってネットで調べてみたら、結構それにまつわる学校関係者(勤めている者、家族が教員の者など)の発言があった。これが第一週目のこと。

 二週目に入り、新聞の記事になった。なぜ市販しないのかと思うのはファンの心理だろう。
 ああ、やはり話題が広がったなと思いながら、改めて検索してみて、観光庁がコメントを出したことを知った。
 http://www.mlit.go.jp/kankocho/news08_000048.html
 これを読むと、へぇという気がする。

 この図書そのものについては、なかなかいいじゃないかと思う。
 まあ言うなれば「ディスカバー・ジャパン」の現代版である。詳しく読んだわけではないか、嵐の五人が訪れる場所、訪ねる人も、かなりいい線いっている企画である。
 小学生はともかく中高生など、正直、写真だけでなく文章も読んでほしいものだと思ってしまう。

 しかし、しかしである。
 この本の出所が、とある株式会社だということ、お金はそこから出ていると知ると、アレェーーという気がしてくる。

 これはかなり金のかかった広告ということではないのか。

 全国各地の学校施設にまんべんなく置かれて、この国の素晴らしさを伝えようとするアイドルグループの好感度はさらにアップする。

 そこまでしなくても、もはやスマップを越えたという人は多いし(本当?)、テレビなどへの露出でいいとは思うのだけれど。
 国民的アイドルへ向けての念押しのつもりか。

 学校という場は、結構そんなふうに利用されているのではないか、ということを思わざるを得ない。改めて周囲を見回して警戒してみることも必要なのだろう。

 ただし、この本は、多くの学校でそのまま図書室には入れないようだけどね。
 考えた方は、それだけ人気が高いということを証明できただけでもいいかもしれない。