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9月11日といえば

2010年09月11日 | 雑記帳
 9月11日といえば、あのニューヨークのテロということになる。
 早く就寝してしまったので、テレビであの光景を見たのは翌朝だったが、「映画だろ?」と思ってしまった感覚は今でも覚えているほどだ。
 「9.11」という様々な語られ方を自分がどう受け止めたのか。整理できなかった、そして整理する視点を持ち合わせていないとその時に気づいたことを成長と呼ぶのはあまりに楽天的すぎるか。

 9月11日といえば、ずいぶんとテレビCMで露出しているあの『悪人』の封切日である。そうは言いながら、おそらく映画館では見ないだろうなあ。
 しかし数年前読んだ小説『悪人』は本当に印象が強かった。今回のキャストは少しイメージと違うが、妻夫木くんはいい役者だと思うのでまあ許す。

 テレビでのインタビューでは盛んに「初めての悪役」という訊ね方がされる。しかし実は私にとって妻夫木くんが印象深いのは『リミット』というテレビドラマ(主演:安田成美)でのチンピラ?役だった。
 あれから10年経つんだねえ。たしか『天国と地獄』のリメイク版でも犯人役だったので、意外とあるんですよ、悪役は。それが結構はまっている。

 そして今回は、深津絵里さんですか。
 これは典型的に齢を重ねて魅力を増す女優のパターンであり、数年前から注目していたので「受賞おめでとう!(握手したい)」という感じです。『きらきらひかる』あたりの野暮ったさを考えると、もはや涙ものです。

 深津絵里とくると、なぜか夏目雅子です。

 共通項は…そうです、三蔵法師役。

 夏目雅子がもし今いたら…残念ながら、想像できない。また想像することにも意味はない。

 80年代のあの輝きを、人は夏目雅子と呼ぶ気がする。

 9月11日といえば、夏目雅子の命日です。合掌。