すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

子どもはタイミングを待っている

2010年09月10日 | 雑記帳
 学校に県の主催する巡回ミニコンサートが設定されて、子どもたちと一緒に演奏を聴いた。
 学校ブログはこちら→http://miwasho.blog68.fc2.com/blog-entry-320.html

 そのエレクトーン奏者の方と昼食をご一緒することになった。
 名物の蕎麦の店に案内し、少しお話することができた。

 プロの演奏家となる人というのは、どこが違うんだろうかという興味もある。
 いつ頃からエレクトーンを始めたのか、尋ねると
 「中学年の頃でしたね。遅いほうでしょうね。」という返答。
 その言葉に続けた一言は、ちょっと心に響いた。

 「タイミングというのが大事ですね。早くから親がやらせようとしても駄目なんじゃないかな。」

 同行した方もいて、それ以上根掘り葉掘りは聞けなかったが、なるほどと思った。
 プロの演奏家になれるといったらほんの一握りであろう。環境や運も大きい。
 まあ、その点は重々承知して考えてみたことだが、技術や精神を高めるためには、本当に子どもが強く「やりたい」と思う気持ちを持った時からスタートさせることではないだろうか。
 
 それは例えば、友達が入るから同じ部活動に入部するとは違うことだろう。親が好きなので、一緒にやっていたから自然と始めたということでもない。
 きっと印象に残る「出合い」があったということだ。

 それは、偶然ということもあるが、準備されている場合もあるだろう。
 それまで気づかなかったことに、ある状況によって気づくということもある。年齢による意識の変化が出合いをもたらすこともある。

 そう考えると、親はもちろんだが、教師の「種まき」は幅広く様々な種類を、と心がけることが大切だと改めて思う。

 子どもはいつもそのタイミングを待っている。