すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

相当に遠い距離がある言葉

2010年09月03日 | 読書
 『森信三 一日一語』(寺田一清編 致知出版社)を少しずつ読んでいる。
 
 言葉を知らないなあ、知識が足りないなあ、と思いながら、電子辞書やネット検索を頼りに理解し、ようやく半分に到る。

 こうした言葉を使いこなせるようになりたいものだ。

 下学上達

 随処作主

 広辞苑にものっていない禅語もあり、調べるだけでも知識を得た気分になる。もちろん、気分で終わってはいけないと自戒するが、なかなかこうした言葉は遣いまわせないものだ。

 まだ、言葉との距離は相当遠い。

 国語の学習において常にわかりやすさを求めてきたツケもあるのだろう。
 その意味で、具体的な噛みくだいた言葉だけでなく、抽象語も指導の中で押さえていくという野口先生の言葉には納得がいく。

 知ることによって、まず目の前に姿を表す言葉。
 それを手に持てるかどうかは、毎日の生活や学びにかかっている。
 そして、それを身につけられるかどうかは、繰り返す頻度にかかっている。