すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

100円読書メモいよいよ3

2010年09月27日 | 読書
 5~7冊目となる。

 『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』(中西輝政 PHP新書)
 
 4年前に発刊されている本である。様々な歴史認識があるだろうが、やはり「戦争」ということが大きな点であることは間違いない。教科書的な知識やドラマっぽい理解の仕方ではうかがいしれない事柄もあり、興味深かった。
 「最大の国難~中国問題」の章は、今まさに読むべきことである。
 聖徳太子が送った国書は「対等」の印であった。そこに思いをはせる昨今というべきか。


 『愛が好きです』(中島みゆき 新潮文庫)
 
 なんと昭和57年発刊の歌詞集であるが、いくつかエッセイなども含まれていて、それがまた微妙に面白い。「魔女の辞典」「魔女のことわざ辞典」というコーナーがあって、そうそう、そういえばオレもこんなこと書いていたっけ…と妙に懐かしい気分にさせられた。少し斜めがかった見方は似ているのかな。
 それにしても、彼女は「力加減のわからない人」だと感じた。
 生卵を上手く割ることができないという件もそうだか、「のどにささった小骨」を抜く方法に、その真骨頂を見た。ブラックだけれどね。


 『パレード』(川上弘美 新潮文庫)
 
 初めて読む作家。名作と言われる『センセイの鞄』の人物を登場させて、童話?青春小説?のような世界を語らせた小編とでも言おうか。
 観てはいないけど確か『センセイの鞄』という映画の主人公役は小泉今日子だなということを思い出して、ああぴったりと感じてしまった。この作品も映画にすればきっと面白い。
 どうして鶴見俊輔が解説を書いているのだろう。「パレード」という比喩はずいぶんと広がりを持つなあ…などとあれこれ考えさせる話でした。