すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

ひと休みと思った、結末

2011年02月06日 | 雑記帳
 火曜には晴れ間がのぞき、水曜からいい天気が続いた。
 金曜は2年生のスキー教室があり同行して、子どもたちのがんばる姿などを撮った。
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 休憩しているときに、近くの樹木を何気なく見たら、その小枝たちさえも何か喜びを感じているような気さえしたほどだった。
 思わず撮った1枚はこちらへアップ

 その夜は久しぶりに友人と一献。
 「今週は雪下ろしはいらないだろ」と、ほぼひと月、週末ごとに続いた雪との戦いも停戦したようだと安堵する気持ちで、心地よく飲んだ。

 翌朝は小雨模様。少し酒は残っているが重労働がないから楽勝だなと、気だるい体調に身を任せていた。
 雪消しのためにフル稼働している自家水道だが、重みで押されて変形してきているフェンスの方へ水を出すためホースを廻そうと、外に出て蛇口をひねった時だった。

 突然、水が止まった。
 えっ、と思った。こりゃあ、やばい。
 地下水を汲み上げるこの自家水道のおかげで、この雪を乗り切ってきたと言ってもいい。
 電源だろうか、それともポンプ本体だろうか…。
 いずれにしても、ポンプを確かめなくてはいけない。仮に業者を呼ぶとしても、ポンプの場所はわかるようにしておかなければ…。

 ここですっと酔いが醒める。

 ポンプは車庫の隣。二回雪を下ろした場所である。
 もう屋根の高さまで雪が達している。
 雪国の人ならわかるだろうが、下ろして固まった雪、その後の好天によって少し沈みながら重さを増した雪である。

 材質が堅めのスコップを、この冬に二つは破損している。
 残る一本を持って、それ以上の堅い決意を持って乗り込まなくてはいけない。
 雨が降り続く。
 軒下を通ってわずか数メートルの場所であるが、ずいぶんと遠くに思えてくる。
 映画『八甲田山』の名セリフ…「ああ、天は、我を見離したか」
 この冬何度も呟いたセリフをまた言おうと思って、ふと気づく。
 
 天ではなくて、機械なんだよね。さすがに機械だって疲れるでしょ。ここまでよく頑張ったなと、いたわりの気持ちで雪を掘ってあげねばなるまい、と気分を引き締める。

 それにしても、2メートル半はある。ああ…