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桜と絵本と豆乳と

晩秋の月となり

2011年11月03日 | 雑記帳
 振替休業日があるので四連休という、ちょっとした秋休み気分である。もっとも土日には大会などがあり、忙しく過ごす子どもたちもいるのだが。

 さて先週末から、視聴覚教育の研究会に参加したり、図工の講座や授業研で絵画鑑賞が設定されたりで、絵や写真などに縁がある日が続いた。

 国語教科書に写真や絵画資料を中心とする教材が取り入れられ、また美術では「対話による鑑賞」という活動が出てきたりで、いわゆるPISAの読解力対応とされる動きが活発だ。
 個人的には非常に面白く感ずるし、この類の実践がもっと豊富に出てくることは大歓迎である。
 
 それにしても、絵画などの資料を見て自由に語る活動は、いろいろと可能性があるなあと考えさせる。
 社会や理科などで、資料を見て「気づいたことを発表させる」活動はよくあることだが、鑑賞の場合の自由度はもっと高い。つまり想像を膨らませていけるわけだ。
 だからこそ、教師の助言や問い返しなどは重要になってくる。

 個人の感覚で取り上げられたことの背景を探ったり、イメージが広がる、または伝わるように言い換えさせたり…。
 言葉への敏感さは国語教師以上のものが要求されるのではないか。

 1日の講座で、図工・美術の授業である以上は「造形的要素」に触れることが大切と今さらながらに教えられた。
 自分が描いた絵に、説明やふりかえりを書かせる活動はよくあることで、そのコメントが丁寧さや頑張ったことだけではやはり片手落ちである。

 そういえば、もう二十年も前にこんなふうにして自分の作品にコメントをつけさせたことがあると思い出した。
 造形的要素を取り上げた文章がたくさん出てきた。
 なかなかいい指示と、今になって自画自賛である。

 「自分の作品のどこがいいか、ありったけ誉めまくる文を書きなさい」


 晩秋の月に入った。
 初日の朝は、濃霧が9時近くまで続いた。
 絵に挑戦する自信も余裕もないので、せめてマイカメラで季節を撮ろう。
 http://spring21.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-eb7a.html