すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

講座は何かをつないだと思う

2012年08月12日 | 雑記帳
 金曜日に恒例の一日講座を実施した。
 http://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/aea4fc0aa168d00df36fade0ab4102db

 午前の会員発表に続き,午後からの講師として青森から佐藤康子先生,そして栃木から山中伸之先生をお招きすることができた。
 予想通りの充実した研修会になったと思う。

 県内外から講師を招いてこうした講座を続ける意義はいくつかあるが,やはり著名な実践者,研究者の「生」のお話を聴く機会を提供することは,地域にある団体としての教育振興であるという点が大きい。
 その意味では今回も内容が良かっただけに,日程的な調整の難しいことがあって(管制の研究会があったこと,お盆近くになったことなど)いつもより参加者数が伸びなかったことは主催者として反省しなければならない。

 さて,それはともかく,お二人のお話や模擬授業にはやはり多くの学ぶべきことがあった。私は後半のトークの進行係となっていて,二人から話を聞きだす役目もあったので,以前読んだ本を再読して臨んだ。
 そこで改めて気づくことがある。

 講師の先生方は,限られた時間の中で話を組み立てていくわけだが,書籍に書かれたなかから何を取り上げていくかは,やはり注目する一点である。つまり,核は何かがそこで明確になる。一番「伝えたいこと」と言っていいだろう。

 さらに,書籍の中の言葉と異なる点(言い換えであったり,付加であったりするが)に気づくことがある。それは,修正,補正という面を持つ,実践上とても大切な点だと思う。考えてみると,単純には「伝わりにくいこと」であったのかもしれない。

 そんな観点でお二人のお話を思い起こし,メモを見つめてみることはいい振り返りになると思う。その作業も自らに課してみたい。

 いずれにせよ,対照的な印象を持ったお二人の講座から,私なりに導き出した共通のキーワードは,流行の言葉でもあるが「つなぐ」であった。

 山中先生の聴解力の提案から見えてきた,「段階をつなぐ」スパイラル的な指導の重要性。
 そして佐藤康子先生のエネルギッシュな模擬授業から明確に感じ取れた「発言をつなぐ,子どもをつなぐ」という授業の本質。


 参加者の多くに好意的な感想を寄せていただいた。
 それがエネルギーの一部となって教室の中で展開されることになれば嬉しい。