すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

夏の小旅行記

2012年08月07日 | 雑記帳
 週末から休暇をいただいて,福島そして新潟へ出かけた。
 今夏はもう出かける予定もないので,書き留めておこうと思う。


 その一

 わずかばかりの復興支援の気持ちもあった。
 ある程度想像すればわかるはずだが,やはり現地にいって気づくことがある。
 例えば,地元紙は一面丸ごとを県内各地点等の放射線量情報を載せている。様々な施設の前に「今日の○○町の放射線量測定値」などという掲示がある。
 これが,何年も何十年も続いていく。
 その現実はやはり重いし,どう方向づけていくのか,舵取りは難しいなと考えた。


 その二

 とにかく暑い期間だった。
 二日目,喜多方市を訪れたが,炎天下のもと蔵めぐりをする気にもなれず,立ち寄ったのが市の美術館。
 小さいがなかなかいい構えの建物だった。
 ちょうど「池田満寿夫展」の初日にあたっていた。午前中だったからかあまり人はおらず,なんと取材をしていた新聞社から写真モデルに頼まれる。さりげなく観ている風景を…と言われてもなかなか難しいものだ。

 池田満寿夫の絵や彫刻に特に惹かれるわけではないが,書もあったりしてなかなか興味深かった。
 私の世代には,バイオリニスト佐藤陽子とのロマンスが印象深い。

 女は海 男は舟

 池田の名文句らしい。その書も自由奔放だった。


 その三

 新車のロングドライブがメインだったので,高速だけでなく気ままに様々な道路を。当然「道の駅」にも数多く立ち寄った。
 そうなると,様々な違いに気づく。
 駐車場ばかり広いが,ほとんど車が停まっておらず,なかもがらがらなので買い物レジに係りがいない所。
 道の駅と書いている割に異常に駐車スペースがなくて,路上駐車の多い所。
 これらはきっと無理やり「道の駅」と後から名付けたような施設と思った。

 接客も様々である。泊まったホテルもそうだが,つくづく,笑顔と言葉の重みを感ずる。
 そして駄目なところはどこまでも堕ちていくし,晴れやかなところはやはり幸せを感じさせてくれることによって,人を吸い寄せていく。