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独り視聴者委員会~ドラマ低迷

2017年10月01日 | 雑記帳
 7月頃から始まった連続ドラマの不出来はいったいどうしたことだろう。もちろん自分が選んで観ている範囲なのだが、どうにも見入ってしまう作品が少ない。特徴的なのは終盤に締まりがないというか、クライマックス感が欠けるものばかりだ。これはワンクールの回数が少なくなったからだけではない気がする。



 ヒット作品のシリーズ物、また著名脚本家の書いているドラマもあり、これらが視聴率では1,2位だった。『コードブルー』はそれなりの展開はしたが、キャスティングに重厚感が足りなく今ひとつ。『過保護のカホコ』は発想がさすがの遊川作品だと思った。しかしもう一段ドタバタ性を強調して色鮮やかにすべきだ。


 半年間お疲れ様ということで、視聴率が落ちなかった『ひよっこ』をまな板に載せてみよう。これは主人公の父親が発見され、それを巡るあれこれまでは結構な緊張感もあっていいと感じた。しかしそれ以降、どうにも総花的というか、小ネタでかわしている印象がした。ハッピーエンドは結構だが、道のりが平坦だ。


 思い出してみると、NHK朝ドラには群像劇的な要素の入っている作品がいくつかある。しかし手を拡げすぎると、つまり対象人物が多いと、いくら毎日とはいえ短時間では描ききれない。『ひよっこ』は時代的背景をもとに視聴者が思い入れできる人物を、あれもこれもと増やしたので下手なアラカルト料理のようだ。


 深夜ドラマも録画してたまに見たりするが、どうにも二番煎じのような感じがするのは否めない。ヒットした要素を取り入れながら作るのは常道だろうけど、何を描きたいのか伝わらない。番組宣伝からネットや映画との結びつきまでパターン化が浸透しきっている。と言いつつ斬新や安心(笑)を求めて今月も観るだろう。