すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

選び、選ばれし者へ捧ぐ

2017年10月23日 | 読書
 「ミタケ・オアシン」というアメリカ・インディアンが使う言葉があるという。意味は「すべては関わり合っている」。遠く離れた現代日本社会にあっても通ずる箴言である。自分の「選択」を終え、微笑んだ人、頷いた人、首を傾げた人、ため息をついた人…振り回されずに灯りを点していくために、心に留めてほしい。



2017読了106
 『アメリカ・インディアンの書物より賢い言葉』(エリコ・ロウ 扶桑社文庫)



 まずは、ある意味で今回の総選挙結果の流れをつくりだした方々へ

 片足をカヌーに突っ込み
 片足をボートに突っ込めば
 川に落ちてしまう
  ~タスカロラ族の格言から


 メディアが候補の様子を取り上げるには意図があるが、映像だけでも力が伝わってくる人は確かにいる。もちろんその逆もあった。つまり、こういうことか。

 まっすぐに
 しゃべれば
 光線のように
 こころに届く。

   ~アパッチ族の格言~


 その物語の果てに何があるのか想像しなければならない。選択する側がそこを怠ってはいけない。

 物語りに
 長けたものが
 世界を
 制する。

   ~ホビ族の格言~


 そして、今回の選挙でシンからこう叫んだ人は誰だったか。もう一度振り返ってみよう。遠くなくやってくる、次の選択のために…。

 私の前を歩くな、
 私が従うとは限らない。
 私の後を歩くな、
 私が導くとは限らない。
 私と共に歩け、
 私たちはひとつなのだから。

   ~ソーク族の格言~