「新書まつり~今年も100冊読破記念」と勝手に名づけて、盛り上がって…はいないが、ジャンルの違う三冊を続けたので、ミニ感想を残しておこう。新書であれば、当然ながら一つ二つ新しい見識に触れられれば御の字だ。正直、書きつけてしまえば逆に忘れてしまうような向きもあるが、それもまたその程度のことだ。
2017読了100
『教育改革の9割が間違い』(諏訪哲二 ベスト新書)
現場サイドからの教育評論として「諏訪」視点の鋭さは相当だと感じてきた。
この新書は題名から想像する中味というより、学校教育の構造的な問題を「四つのちから」~「行政のちから」「教師のちから」「民間のちから」「子どものちから」のせめぎ合いとして表現している。それが分かりやすかった。
その見方で状況を分析することで、自分の立ち位置も教えてくれる。
著者が作ったこの箴言に参ってしまった。
「子どもに合わせなければ教育はできない。子どもに合わせると教育でなくなってしまう。」
2017読了101
『ツカむ!話術』(パトリック・ハーラン 角川新書)
雑誌のインタビューが面白かったので手にした。
「ハーバード大学卒業」であることは知らなかった。
正直へええと思ったら、冒頭から結構そのフレーズが出てきて、アレッと感じる。実はそれが一つの「話術」のポイントでもあったのだ。
「エトス」で信用させ、「パトス」で迫り、「ロゴス」で納得させる…そんな手順を明確に語ってくれていた。
「話し方のスタイル」に注目するところが、今の政見放送を視聴するときに役立つと思った。
次の三点のどれを強調するかが見どころになる。
「誰のせいなのかスタイル」
「何が大事なのかスタイル」
「どうすればいいのかスタイル」
2017読了102
『「うつ」と平常の境目』(吉竹弘行 青春出版社新書)
かかりつけのお医者さんに睡眠導入剤をもらったことがあった。
その薬の処方箋に書かれていた衝撃!の一文字「うつ」…と、まあ在りがちなのだが、それが頭にあったからか、思わずその題名に惹かれて読み始める。
この著者のキャリアは「引きこもり、ときどきフリーターという経験を経て精神科医」だそうである。
しかも39歳で医師になったというのだから驚く。
例として書かれてある様々な「患者」のパターンが面白い。
「うつ病」をめぐる現実とは…そういえばかつて同僚に振り回されたことを思い出した。
ともあれ一番肝心なことは、次の三つの区分だ。
「抑うつ気分」「うつ状態」「うつ病」…みんな病気になりたがる?
2017読了100
『教育改革の9割が間違い』(諏訪哲二 ベスト新書)
現場サイドからの教育評論として「諏訪」視点の鋭さは相当だと感じてきた。
この新書は題名から想像する中味というより、学校教育の構造的な問題を「四つのちから」~「行政のちから」「教師のちから」「民間のちから」「子どものちから」のせめぎ合いとして表現している。それが分かりやすかった。
その見方で状況を分析することで、自分の立ち位置も教えてくれる。
著者が作ったこの箴言に参ってしまった。
「子どもに合わせなければ教育はできない。子どもに合わせると教育でなくなってしまう。」
2017読了101
『ツカむ!話術』(パトリック・ハーラン 角川新書)
雑誌のインタビューが面白かったので手にした。
「ハーバード大学卒業」であることは知らなかった。
正直へええと思ったら、冒頭から結構そのフレーズが出てきて、アレッと感じる。実はそれが一つの「話術」のポイントでもあったのだ。
「エトス」で信用させ、「パトス」で迫り、「ロゴス」で納得させる…そんな手順を明確に語ってくれていた。
「話し方のスタイル」に注目するところが、今の政見放送を視聴するときに役立つと思った。
次の三点のどれを強調するかが見どころになる。
「誰のせいなのかスタイル」
「何が大事なのかスタイル」
「どうすればいいのかスタイル」
2017読了102
『「うつ」と平常の境目』(吉竹弘行 青春出版社新書)
かかりつけのお医者さんに睡眠導入剤をもらったことがあった。
その薬の処方箋に書かれていた衝撃!の一文字「うつ」…と、まあ在りがちなのだが、それが頭にあったからか、思わずその題名に惹かれて読み始める。
この著者のキャリアは「引きこもり、ときどきフリーターという経験を経て精神科医」だそうである。
しかも39歳で医師になったというのだから驚く。
例として書かれてある様々な「患者」のパターンが面白い。
「うつ病」をめぐる現実とは…そういえばかつて同僚に振り回されたことを思い出した。
ともあれ一番肝心なことは、次の三つの区分だ。
「抑うつ気分」「うつ状態」「うつ病」…みんな病気になりたがる?