すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

躊躇のなさが壁なのか

2018年09月14日 | 雑記帳
 中国の道路では「自分を護る」ことと正反対に思える行動を頻繁に目にできる。車の車線変更、歩行者の道路横断の自由奔放なことに驚かされる。バス車中から幾度も危険な光景が見えるので、最後には慣れてきた。横断者の前を平気で通り抜ける車、バイク。幹線道路を平気で横切る歩行者には躊躇という感覚はない。


(北京市の渋滞)

 例えば、ショッピングにおいてもそうだ。名物とされるシルク、寝具用品、工芸品店に入る。観光コースに盛り込まれるのは一つの宿命だが、それらの店員の勧め方はかなり強引だ。こちらが購入意欲を示さなくとも、全く意に介さない。相手が悪印象を持つだろうことなど眼中にない。とにかく攻めまくる感じだ。


 自分が行ければいい、売れればいい、儲かればいい…「唯我独尊」とまでは言わないにしても「利己」は確かだろう。その心性を正直に出すことをためらう日本人にとっては羨ましいほどだ。個人の問題でもそうなのだから、まして国同士となると圧倒されるのは当然かもしれない。壁の存在がはっきりと見えてくる。


(男子トイレによくある掲示)

 中国の業者がQRコード決済の日本の地方進出を目論んでいることを渡航前にニュースで見た。上海のホテルで到着後にビールを求めようとして自動販売機に向かったら、現金もカードも使えなかった。ガイドさんに訊くとそれが一般的らしい。一流ホテルでさえ代替手段が用意されない現状は、やはり唯我独尊か。


 三都市とも高ランクのホテルに宿泊した。予想通り(笑)必ずどこかに欠陥がある。例えば、風呂の蛇口とシャワーの切替、温度調節、冷蔵庫電源等々。そう言えば日本も昔そうだったと思い出した。外見レベルは損得なく揃えられていても、インフラ細部には気が廻らない、いや目に入らない。この国はこのまま進むのか。