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女優編~独り視聴者委員会

2019年02月27日 | 雑記帳
 藤沢周平『隠し剣 鬼の爪』は山田洋次監督作品で『たそがれ清兵衛』より好きだ。繰り返し見たくなる映画の一つだ。江戸時代末期の兵隊を組織していく場面がユーモラスに描かれていて印象に残る。松たか子の演ずるきえはその時代を生きる女性の芯の強さを感じさせる。顔と視線の上げ下げで表現する巧さをみた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%A0%E3%81%97%E5%89%A3_%E9%AC%BC%E3%81%AE%E7%88%AA


 映画『深夜食堂』をまた見入ってしまった。「おせっかいをしない」意味を店主から学ぶ。他者の持つ気配に敏感なこと、それは本当に救いや手助けが必要で、価値に結びつくか判断する力だ。多部未華子は、不満・意地を抱え込む役柄にふさわしい顔つきだなあと改めて思った。目つきと声の質を生かしている女優だ。
http://www.meshiya.tv/series/shinya_movie


 録画で観たドラマの中で、素晴らしいと感じたのは黒木華だ。TV朝日の開局60周年記念の松本清張ドラマ『疑惑』、容疑者役の「鬼クマ」を演じた。奔放さ、狡猾さをよく表現していた。何度も映画化・ドラマ化されているが、その熱演は一、二を争う。ルックスは平凡(笑)だが才能を感ずる。大竹しのぶレベルになるか。
https://www.tv-asahi.co.jp/giwaku_yonekura/#/?category=drama


 NHKもここまでやるようになったかと「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」という深夜ドラマを観ている。30代女子の典型的な姿を石橋菜津美、土村芳、瀧内公美の三人がよく演じている。設定の突飛さ、筋の跳び具合にツッコミを入れながらも楽しく笑える。特異状況を欲する気持ちは、人の心に眠っている。
https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/zombie/