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桜と絵本と豆乳と

ねこだらけブックトーク

2020年08月22日 | 教育ノート
 休み中の「放課後子ども教室」にお呼びがかり、持っていく本を選んでいたら、何気なく「ねこ」にはまってしまった。「ねこ」を題にした児童書は多いものだ。本館蔵書検索をしてみたら198冊と出た。いつもの学校読み聞かせは時間が限られているが、今回は少し余裕があるのでブックトーク的にできないと考えてみた。

 もちろん全部を探すことはできず、手当たり次第となったが、とりあえず8冊を選ぶ。対象学年の範囲が広いはずなので、低学年向けを中心に高学年にも通用する本を選びたいと思った。ラインナップは次の通りである。

『ねこです。』(北村 裕花 講談社)
『ねこだらけ』(あきびんご  くもん出版)
『ネコヅメのよる』(町田尚子 WAVE出版)
『ねこのそら』(きくちちき  講談社)
『ゆめねこ』(真珠まりこ  金の星社)
『ねこのき』(長田弘・大橋歩 クレヨンハウス)
『私はネコが嫌いだ』(よこただいすけ つちや書店)
『100万回生きたねこ』(佐野洋子 講談社)


 導入は『ねこです。』
 ねこの姿をアップにしたり、バックから見たりして、いろいろな形を見せてくれる絵本だ。

 次の『ねこだらけ』は読み聞かせはできないが、様々なねこの種類を並べたり、外国の衣装を着させたりしてする形で、400匹を載せている。



 『ネコヅメのよる』は、昨年どこかの学校で読み聞かせした。写実的な絵が素晴らしく短いけれど引き込まれる展開なので、これはぜひ読みたい。

 『ねこのそら』、これは独特なタッチだ。平易だけれどファンタジーさがあり、印象に残る絵本だ。

 『ゆめねこ』は、ユーモア絵本の類と言えるが、これも独特のタッチもあり読んで聞かせるには面白いだろう。

 『ねこのき』は、ずいぶん以前に発刊されているものだが、心に沁みる。長田弘の文にはまっている自分としては、読みたい一冊だ。

 この並びで紹介していきながら、『私はネコが嫌いだ』を出す予定だが、低学年がほとんどであれば、必要ないだろうか。少し迷う。反対したのに娘が飼いだした猫とともに過ごした日々が書かれていて、一貫して「ネコが嫌いだ」と男性は言い続けるのだが、猫とともにだんだん年老いて…といったような話。いつか読みたい。

 最後に名作として、上学年になったら読んでほしいと『100万回生きたねこ』を出そうと構想してみた。


 金曜日午後。
 「ねこ」のブックトークをだいたい20分ぐらいで予定通りに、十数名の子たちを前に行う。
 順に見せていきながら、3冊を読み聞かせをすることが出来た。楽しんでもらえたようだ。おわった後に、ある子から家の猫話をマシンガントークで聞かされたことも嬉しい(笑)。

 もう少し準備をして、やりとりを入れれば面白いかなと思えたのは収穫だろう。
 次は何をテーマにしようかと思い始めている。