すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

本当の花火を待つ

2020年08月30日 | 雑記帳
 「本当なら、あそこで観ていたのになあ」と思わず言ってしまってから、「本当ならって、いったいなんだ?」と一人ツッコミみたいなことが頭をよぎる。8月最終土曜は、大曲の花火の日。15年ほど前に初めて桟敷席で観てからとりこになってしまい、ここしばらくは通い詰めである。覚悟の中止だがつくづく残念。


 BSでは、予定されたサプライズ(笑)打ち上げの様子が放送された。オープニングの歌が始まったときのわくわく感は他に代え難い。そして、大会独特の「呼び出し」には、大曲なりの味がある。見続けてきたので10号玉の評価はそれなりに出来るようになった。今回、全国から参加した花火師たちの名もお馴染みだ。


 昨年のダイジェストを見てみると、メインである大会提供花火の構成は、自分の中では評価が低かったと辛口であったことも思い出された。桟敷の位置がよくて、ずいぶんと「灰」を被った。それらは事実としての「本当」で、冒頭に書いた本当の意味は、「本来」つまり「そうあるべき」なのだ。だからもどかしい。



 今朝の地元紙に「275(つなごう)プロジェクト」と題して、一文寄稿を募の花火の形にレイアウトした全面広告があった。この企画が見たときに書こうと思い立ち、60字以内の制限に苦労しながら収めた。しょぼしょぼする目で探すのは大変なほど小さいフォントだが、見つけることが出来た。まさに今の思いである。

  あの光に照らされ音に揺らぐ「命」を確かめに足を運ぶ
 「舞い上がれ、美しく」と歌声が流れるその瞬間を、
 もう一年共に待とう!