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令和4年度試験 合格率と合格基準

2022-10-09 04:00:01 | 試験情報・傾向と対策


10月5日に、令和4年度社会保険労務士試験の合格発表がありました。

令和4年度の試験の
受験申込者数 52,251人(前年50,433人、対前年 3.6%増)
受験者数    40,633人(前年37,306、対前年 8.9%増)
でした。
受験申込者数は。平成29年度から令和2年度までは5万人を下回っていましたが、
昨年度、再び5万人を超え、令和4年度は7年ぶりに52,000人を超えました。
また、受験者数が4万人を超えたのも7年ぶりでした。
その中で合格された方は、 2,134人でした。
合格された方、おめでとうございます。

で、合格率は 5.3%(前年度7.9%)です。
昨年度の合格率に比べるとかなり低くなっていて、
平成27年度試験の2.6%、平成28年度試験の4.4%に次いで
過去3番目に低い率です!
ですので、かなり低い水準といえます。


令和4年度試験の合格基準は、

<選択式試験>
総得点27点以上 かつ 各科目3点以上 です。

<択一式試験>
総得点44点以上 かつ 各科目4点以上 です。

選択式試験、択一式試験のいずれも科目別の基準点の引下げがありませんでした。
これは、平成19年度試験以来で、2度目のことです。
極端に難しい科目がなかったことから、このような結果になったのでしょう。

選択式の科目別の基準点は、3点以上の受験者の占める割合が5割に満たない
場合は、原則として引き下げ補正することになっていますが、令和4年度は
いずれの科目も5割以上でした。
ちなみに、「社会保険に関する一般常識」は、2点以下であった者の割合が
49.3%だったので、ギリギリで引き下げになりませんでした。

択一式の基準点については、
平成23年度から25年度まで3年連続の46点、平成26年度と平成27年度は45点、
平成28年度は42点、平成29年度と平成30年度は45点で、令和元年度から
令和3年度までは43点、44点、45点と45点前後が基準点になることが多く、
令和4年度もこの範囲内でした。
ただ、2問が出題ミスのため複数正答とされていたので、これがなければ、
基準点、43点以下だった可能性もあります。

問題の内容や基準点との関係で合格率を見ると、
ここのところの傾向と同じで、合格基準点が高いわけではないにもかかわらず、
合格率が低いという感じです。

これは、基本がしっかりとできていないことにより、正解すべきレベルの問題で
正解することができないという受験者が相当いるからではないでしょうか。
また、基本がしっかりできていないので、応用的な問題に対応することが
できないというところもあるのではないでしょうか。

ですので、令和4年度試験では、残念な結果になった方、
来年度試験の合格を目指すのであれば、
まず、当然、基本を確固たるものとして、「正確な知識」を身に付けて、
得点できる問題を確実に得点できるようにしていきましょう。
それに加えて、ここのところは、事例などの応用問題がかなり出ているので、
そのような問題に対応することができる応用力を養うようにしましょう。

 

 

 

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労基法H26-6-E

2022-10-09 04:00:00 | 今日の過去問


今日の過去問は「労基法H26-6-E」です。

【 問 題 】

労働基準法第68条に定めるいわゆる生理日の休暇の回数に
ついては、生理期間、その間の苦痛の程度あるいは就労の難易
は各人によって異なるものであり、客観的な一般的基準は定め
られない。したがって、就業規則その他によりその日数を限定
することは許されない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【 解 説 】

生理日の就業が著しく困難な女性に対する措置としての休暇の
日数を限定することは許されません。
なお、この休暇については、有給とするか、無給とするかは、
当事者の自由なので、有給の日数を定めておくことは、それ以上
休暇を与えることが明らかにされていれば差し支えありません。

 正しい。

 

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