本試験前に栗澤純一氏の出題予想を掲載しましたが、
その予想に対応した労働基準法・労働安全衛生法の選択式の分析を
栗澤純一氏にしてもらいました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下の解答等については、
シャラランメイン講師:栗澤独自の見解に基づくものであり、
公式なものではありません。
公式な解答等につきましては、後日、全国社会保険労務士会連合会による
発表をご確認ください。
<選択式試験:解答>
A ⑫ B ④(③の可能性もあり)
C ⑧ D ⑰
E ⑩
※ 解答となる選択肢番号のみ記載しています。
<選択式試験の特徴>
① 問題が5つの文章で構成され、それぞれの文章ごとに空欄が1つずつ
② 空欄の重複なし
③ 単純な条文抜出型の空欄が多い
これらのことから、過去の出題傾向とは若干異なる設問であったと考えられます。
特に空欄A~Dについては、前後の文意から判断することはできず、単に条文を
押さえているかどうかにより正誤が分かれてしまう結果となったようです。
<出題予想の結果>
労働基準法 :「労働時間」関連の規定に注目!
労働安全衛生法:「面接指導及び安全衛生管理体制」に注意!
としました。
結果的に、空欄Eが面接指導についての設問であり、この部分では見事的中!
・・・といいたいところですが、択一式試験予想も含め、面接指導等の大枠について
のポイント解説において、解答となる「⑩ 勧奨」について言及しておりません
でしたので、残念ながら、「的中なし」とさせて頂きます。
<選択式試験:論評>
労働基準法及び労働安全衛生法については、「考える力」よりも
「単に知っているかどうか」によって正誤が分かれる空欄がほとんどで、
問題の「質」としては、過去に比べて高いとはいえないでしょう。
どんな問題であっても、「知っていれば解ける」といってしまえばそれまで
ですが、選択式試験は「1科目=5つの空欄」で構成されるのですから、
やはり、前後の文章から設問の文意を読み解き、細かな規定を直接的に押さえ
ていなくとも解答を導き出すことができる途を残しておいてもらいたいという
のが、個人的な見解です。
前述にもあるとおり、「1つの文章に1つの空欄、重複なし」では、空欄の
前後ないし空欄相互の関連性から読み解くこともできませんし、それぞれの
文章のボリュームも限られ、結果的に、空欄Bのように、二重解答の可能性
(後述:編注参照)を招いてしまいます。
とはいえ、出題対象とされた規定(解雇・企画業務型裁量労働制・契約
期間等・事業者等の責務・面接指導等)については、ここ数年の改正事項や、
択一式試験における頻出事項ではありますよね。
ちなみに空欄AとDについては本則(労働基準法、労働安全衛生法の本体部分)
からの出題ですし、テキストなどでも強調されているポイントですから、
やはり、この2つの空欄は押さえておくべきポイントでしょう。
編注:空欄Bの二重解答の可能性について
問題文2(空欄B)は、「企画業務型裁量労働制の対象労働者の健康及び
福祉を確保するための措置の実施状況の報告の頻度」に関する出題ですが、
設問中、「労働基準法施行規則第24条の2の5の規定により~」との記述を
考慮すれば、選択肢④「6カ月以内に1回、及びその後1年以内ごとに1回」
となりますが、この規定は同附則66条の2によって、選択肢③「6カ月以内
ごとに1回」と読み替えられています。
つまり、現時点における実際の取扱いとしては③の「6カ月以内ごとに1回」
の報告義務が課せられていることになり、選択肢④及び③について、二重解答
の含みが残されています。
<得点基準>
一般に、選択式試験は1科目ごとの得点に「3点」という合格基準が設け
られていますが、正解率の状況に応じてこの基準が引き下げられることがあり
ます(いわゆる救済措置)。
この救済措置の適用があるか否か・・・非常に気になるところですね。
現時点では情報の集約が不十分ですので、今後の推移を見守り、他の科目も
含めて見解を公表させて頂きます。
その予想に対応した労働基準法・労働安全衛生法の選択式の分析を
栗澤純一氏にしてもらいました。
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以下の解答等については、
シャラランメイン講師:栗澤独自の見解に基づくものであり、
公式なものではありません。
公式な解答等につきましては、後日、全国社会保険労務士会連合会による
発表をご確認ください。
<選択式試験:解答>
A ⑫ B ④(③の可能性もあり)
C ⑧ D ⑰
E ⑩
※ 解答となる選択肢番号のみ記載しています。
<選択式試験の特徴>
① 問題が5つの文章で構成され、それぞれの文章ごとに空欄が1つずつ
② 空欄の重複なし
③ 単純な条文抜出型の空欄が多い
これらのことから、過去の出題傾向とは若干異なる設問であったと考えられます。
特に空欄A~Dについては、前後の文意から判断することはできず、単に条文を
押さえているかどうかにより正誤が分かれてしまう結果となったようです。
<出題予想の結果>
労働基準法 :「労働時間」関連の規定に注目!
労働安全衛生法:「面接指導及び安全衛生管理体制」に注意!
としました。
結果的に、空欄Eが面接指導についての設問であり、この部分では見事的中!
・・・といいたいところですが、択一式試験予想も含め、面接指導等の大枠について
のポイント解説において、解答となる「⑩ 勧奨」について言及しておりません
でしたので、残念ながら、「的中なし」とさせて頂きます。
<選択式試験:論評>
労働基準法及び労働安全衛生法については、「考える力」よりも
「単に知っているかどうか」によって正誤が分かれる空欄がほとんどで、
問題の「質」としては、過去に比べて高いとはいえないでしょう。
どんな問題であっても、「知っていれば解ける」といってしまえばそれまで
ですが、選択式試験は「1科目=5つの空欄」で構成されるのですから、
やはり、前後の文章から設問の文意を読み解き、細かな規定を直接的に押さえ
ていなくとも解答を導き出すことができる途を残しておいてもらいたいという
のが、個人的な見解です。
前述にもあるとおり、「1つの文章に1つの空欄、重複なし」では、空欄の
前後ないし空欄相互の関連性から読み解くこともできませんし、それぞれの
文章のボリュームも限られ、結果的に、空欄Bのように、二重解答の可能性
(後述:編注参照)を招いてしまいます。
とはいえ、出題対象とされた規定(解雇・企画業務型裁量労働制・契約
期間等・事業者等の責務・面接指導等)については、ここ数年の改正事項や、
択一式試験における頻出事項ではありますよね。
ちなみに空欄AとDについては本則(労働基準法、労働安全衛生法の本体部分)
からの出題ですし、テキストなどでも強調されているポイントですから、
やはり、この2つの空欄は押さえておくべきポイントでしょう。
編注:空欄Bの二重解答の可能性について
問題文2(空欄B)は、「企画業務型裁量労働制の対象労働者の健康及び
福祉を確保するための措置の実施状況の報告の頻度」に関する出題ですが、
設問中、「労働基準法施行規則第24条の2の5の規定により~」との記述を
考慮すれば、選択肢④「6カ月以内に1回、及びその後1年以内ごとに1回」
となりますが、この規定は同附則66条の2によって、選択肢③「6カ月以内
ごとに1回」と読み替えられています。
つまり、現時点における実際の取扱いとしては③の「6カ月以内ごとに1回」
の報告義務が課せられていることになり、選択肢④及び③について、二重解答
の含みが残されています。
<得点基準>
一般に、選択式試験は1科目ごとの得点に「3点」という合格基準が設け
られていますが、正解率の状況に応じてこの基準が引き下げられることがあり
ます(いわゆる救済措置)。
この救済措置の適用があるか否か・・・非常に気になるところですね。
現時点では情報の集約が不十分ですので、今後の推移を見守り、他の科目も
含めて見解を公表させて頂きます。