鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

不運な蝉

2022年08月24日 07時53分07秒 | 


秋野菜のために肥料の山を崩していたら、羽化する寸前まで成長しながら羽化までいかなかった蝉の幼虫の亡骸があった。
豚糞(じつは豚舎に敷かれていた糞尿混じりの籾殻を発酵させたもの)は毎春同じ場所に降ろしてもらって、ブルーシートを掛けておく。
この幼虫がアブラゼミか、ヒグラシか、ミンミンゼミかは分からないけれど、羽化すべき時期を迎えて地上を目指したのに、ブルーシートに行く手を阻まれ、力尽きたものと思われる。
7年とかそれ以上も地下で幼虫時期を過ごすと思われているけれど、今回検索してみたら日本の蝉は1年〜5年くらいらしい。
豚糞を盛り上げて置き始めたのは、たしか6年ほど前からだったので、それ以前からの幼虫だったとは考えにくく、カブトムシの幼虫は豚糞の中から見つかったりするので、蝉の幼虫も豚糞籾殻を餌として成長することもあるのかどうか。
それはともかくも、なにしろ被せていたブルーシートを剥がしたら、豚糞の山の上の方から見つかったのだから、大きさからしても羽化寸前だったと思われる。
羽化は、おそらくしかるべきところに登って、いざここでと決めないと始まらないというのか、始められないということなのだろう。
背中が割れて羽化を始めたのに途中で死んだ幼虫の姿は、今まで何回か見たことがある。
うちの周りに蝉の脱け殻なんて珍しくもなんともなく多量に見つかるけれど、不完全変態の大変身は相当なエネルギーを必要とするところを、そのスイッチも入れられずに死んだとは、まことに不運な蝉。
コメント (2)
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