


もう年賀状はやめようかと思わないでもないけれど、やめるにしたって宣言をしないで音沙汰なしにしたら、心配されたり様々な憶測をされたりするのでそれもできない。
というわけで、郵便局に用のあったついでに年賀葉書を100枚買ったら付録があった。
局員がサンタクロースの衣装を着けていて、プレゼントですと手渡されたのは、祝箸とフリーザーバッグとポテト揚げ菓子。
数量によりボリュームが違うのだろうと確かめたかったけれど、午前中だったからか意外に客が少なくて、一人待ちでは見られなかった。
午後からは、風も強くて寒いのにテニスをしにいく。
サーブでボールを上げると風で流されるし、風上に回ったら相手打球は急ブレーキが掛かってダッシュしても間に合わないことも多かった。
ベンチの溜まり水は凍っているし、こんな条件でもテニスをするという鬼のようなメンバー。
テニスコートのフェンスの向こうには名残の紅葉が、微妙な中間色に染まったまま散らずに堪えていた。
一度でも雪が降ったら、次はすっかり葉が落ちて、この姿はなくなるはず。
渋目の留め袖のようで母や伯母さん叔母さんの在りし日を想いだしたりする。