和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

あびる るい。

2007-09-25 | Weblog
テレビのキャスターが喋るのと、新聞のコラムの言葉とは、違うわけです。
あとあと読みかえしたいと思う文がありました。
産経新聞2007年9月23日「土日曜日に書く」(最近、正論欄を土日曜日は記者が書くように変わったようです)。そこに政治部 阿比留瑠比(あびるるい)氏が書いていたのです。
はじまりは
「失って初めてその貴重さ、重要性が実感できることがある。日本の歴史、伝統、文化を大切にし、自主独立の国家を目指す保守派は今後、ことあるごとにこの思いをかみしめることになるのではあるまいか。これまで安倍晋三首相とその政権を支持してきたか否かを問わずに、である。」

あとは適宜、はしょって引用します。

「もともと自民党は、右から左まで幅があり、構成議員の大半はそのどちらにでも転ぶ『ノンポリ政党』だといえる。その中にあって安倍政権は、少数派・非主流派である理念的な保守派が中枢を押さえた希有(けう)な政権だった。また、安倍首相は党内外の保守派の期待を背負った切り札だった。」

「安倍首相は、教育基本法改正、防衛庁の省昇格、国民投票法成立・・・と歴代の自民党政権が、その必要性は認めながらもメディアや野党の強い反発を恐れて手をつけなかった法改正に、何の躊躇も見せずに取り組み実現させた。
一方、永住外国人への地方参政権付与、夫婦別姓法案、人権擁護法案、女系天皇を認める皇室典範改正案に国立・無宗教の靖国神社代替施設建設・・などには陰に陽にストップをかけ続けてきた。・・安倍首相という防波堤を失った今、徐々に実行に移されていくことだろう。」

「安倍首相の失敗は、国民に理解されるように、何をどう進めていこうとしているのかの『本心』を、十分に発信できなかったことにある。安倍首相が『いつか分かってもらえる』と考えていたことが実際には伝わらず、誤解され続けたように思えてならない。・・・」
そして最後はこう終わっております。
「安倍首相は、こういった政治家たちと折り合いをつけ、だましだまし政策を遂行していくためには、本心は秘めていないと、足をすくわれるだけだと考えたのかもしれない。」

題して「失って知る安倍政権の輝き」となっておりました。

コメント
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