産経新聞では、9月13日の「主張」。そして
「正論」欄は「シリーズ安倍首相辞任」と題して、13日に屋山太郎氏。
14日は田久保忠衛氏。どちらも読みごたえがありました。
ここでは、このブログの書き込みの関連で田久保氏の文を引用します。
「・・・首相が政治家として最も重要な出処進退を決めた直接的な理由は、海上自衛隊のインド洋における活動を定めたテロ対策特別措置法の延長に民主党の小沢一郎代表が反対し、その説得に自信を持てなくなったことだろう。『一身を抛(なげう)つ覚悟だった』と述べた首相の心境は痛いほどよくわかる。テロとの戦いを日米関係の観点からだけ論じてきた一般の風潮に私は最初から反対してきた。国際テロリストによる攻撃は民主主義体制そのものに対する不敵な挑戦であり、同じ価値観を共有する国々がアフガニスタンやイラクで戦っているのだ。日本がそこから脱落することは何を意味するか。小沢代表がシーファー駐日米大使を呼びつけたり、首相が提案した党首会談を昂然と拒否しているかのような様子をテレビで見て、私は国際連盟を脱退したときの松岡洋右外相を連想した。日米同盟への影響も甚大だと思う。・・国際テロリストへの戦いで共闘しているはずの日本が手を引いたあと、一般の米国人はどのような感情を抱くであろうか。いささか空想めくが、私が中国の最高指導者であれば、中国海軍のありたけをインド洋に回し、協力を申し出るほか、アフガニスタンへ戦闘部隊を派遣する。日米関係に楔(くさび)を打ち込むことなどはいとも容易ではないか。米国の世論は一夜にして変わる。安倍退陣は日米関係再編の時期到来を意味すると考える。・・・」
13日の屋山太郎氏の文の中に
「とくに朝日新聞は論調、記事ともに『反安倍ビラ』の趣を呈し、紳士の皮を被ったヤクザ的言論に終始した。『日の丸・君が代反対、護憲』の朝日は安倍政権にことごとく反抗した。マスコミの世論誘導の恐ろしさを感じた。」
という箇所があります。それほどにマスコミの世論誘導は恐ろしいわけですが、
「首相が政治家として最も重要な出処進退を決めた直接的な理由」をゆっくりと反芻しながら、あらためてテレビや新聞での報道を読み解く必要を、痛感するのでした。これは現在進行形なのであります。
なつかしむも自由
惜しむも自由
振り向かずに立ち去るも自由
あざ笑い あざ笑われて
もうすぐにいなくなる君のうしろを
千本の指が追うだろう
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
いずれどこからか足音がする
( これは安藤元雄の詩「にあらとじ」のはじまりの箇所 )
「正論」欄は「シリーズ安倍首相辞任」と題して、13日に屋山太郎氏。
14日は田久保忠衛氏。どちらも読みごたえがありました。
ここでは、このブログの書き込みの関連で田久保氏の文を引用します。
「・・・首相が政治家として最も重要な出処進退を決めた直接的な理由は、海上自衛隊のインド洋における活動を定めたテロ対策特別措置法の延長に民主党の小沢一郎代表が反対し、その説得に自信を持てなくなったことだろう。『一身を抛(なげう)つ覚悟だった』と述べた首相の心境は痛いほどよくわかる。テロとの戦いを日米関係の観点からだけ論じてきた一般の風潮に私は最初から反対してきた。国際テロリストによる攻撃は民主主義体制そのものに対する不敵な挑戦であり、同じ価値観を共有する国々がアフガニスタンやイラクで戦っているのだ。日本がそこから脱落することは何を意味するか。小沢代表がシーファー駐日米大使を呼びつけたり、首相が提案した党首会談を昂然と拒否しているかのような様子をテレビで見て、私は国際連盟を脱退したときの松岡洋右外相を連想した。日米同盟への影響も甚大だと思う。・・国際テロリストへの戦いで共闘しているはずの日本が手を引いたあと、一般の米国人はどのような感情を抱くであろうか。いささか空想めくが、私が中国の最高指導者であれば、中国海軍のありたけをインド洋に回し、協力を申し出るほか、アフガニスタンへ戦闘部隊を派遣する。日米関係に楔(くさび)を打ち込むことなどはいとも容易ではないか。米国の世論は一夜にして変わる。安倍退陣は日米関係再編の時期到来を意味すると考える。・・・」
13日の屋山太郎氏の文の中に
「とくに朝日新聞は論調、記事ともに『反安倍ビラ』の趣を呈し、紳士の皮を被ったヤクザ的言論に終始した。『日の丸・君が代反対、護憲』の朝日は安倍政権にことごとく反抗した。マスコミの世論誘導の恐ろしさを感じた。」
という箇所があります。それほどにマスコミの世論誘導は恐ろしいわけですが、
「首相が政治家として最も重要な出処進退を決めた直接的な理由」をゆっくりと反芻しながら、あらためてテレビや新聞での報道を読み解く必要を、痛感するのでした。これは現在進行形なのであります。
なつかしむも自由
惜しむも自由
振り向かずに立ち去るも自由
あざ笑い あざ笑われて
もうすぐにいなくなる君のうしろを
千本の指が追うだろう
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
いずれどこからか足音がする
( これは安藤元雄の詩「にあらとじ」のはじまりの箇所 )