9月19日に牧原出氏の時評が読売新聞に【「小沢総理」への条件 表舞台での論戦 信頼生む】と題して掲載されました。
その同じ日。産経新聞正論欄では、坂元一哉氏(大阪大学大学院教授)が「テロ特措法に職を賭して」と題する文が掲載されておりました。比較する意味でも、こちらも引用しておきます。その最後の箇所。
「『生活より大事なものはない』というのは『安全保障』の確保を前提にした話である。しかし、アフガン戦争はアメリカの勝手な戦争だとする小沢氏の延長反対論は、単に『テロとの戦い』における日本の国際的立場を苦しくするだけでなく、安全保障の要である日米同盟を根底から揺るがす。国民の安全を守ることこそ、政治家としての自分の使命と考える安倍首相が、小沢氏の議論に危機感を覚えないはずがない。外遊中の記者会見で首相は、職を賭してもインド洋における多国籍軍への給油継続を実現すると明言した。だが、その3日後、国会での所信表明演説をすませ、国会論戦が始まる直前になって突然、辞意を表明する。健康状態が悪化する中、状況を再検討し、自分がこのまま続けるより辞任した方が給油継続を実現しやすいと判断したのである。突然の辞意表明にはタイミングが悪く、無責任だとの批判が噴出した。首相自身、そうした厳しい批判が出ることは十分承知していただろう。それでも、辞任した方が国益にかなうと見定めたとき、首相の決断に迷いはなかったと、私は思う。」
その同じ日。産経新聞正論欄では、坂元一哉氏(大阪大学大学院教授)が「テロ特措法に職を賭して」と題する文が掲載されておりました。比較する意味でも、こちらも引用しておきます。その最後の箇所。
「『生活より大事なものはない』というのは『安全保障』の確保を前提にした話である。しかし、アフガン戦争はアメリカの勝手な戦争だとする小沢氏の延長反対論は、単に『テロとの戦い』における日本の国際的立場を苦しくするだけでなく、安全保障の要である日米同盟を根底から揺るがす。国民の安全を守ることこそ、政治家としての自分の使命と考える安倍首相が、小沢氏の議論に危機感を覚えないはずがない。外遊中の記者会見で首相は、職を賭してもインド洋における多国籍軍への給油継続を実現すると明言した。だが、その3日後、国会での所信表明演説をすませ、国会論戦が始まる直前になって突然、辞意を表明する。健康状態が悪化する中、状況を再検討し、自分がこのまま続けるより辞任した方が給油継続を実現しやすいと判断したのである。突然の辞意表明にはタイミングが悪く、無責任だとの批判が噴出した。首相自身、そうした厳しい批判が出ることは十分承知していただろう。それでも、辞任した方が国益にかなうと見定めたとき、首相の決断に迷いはなかったと、私は思う。」