私は新聞の切り抜きは、いつもめんどうで、1ページまるごとやぶく。
こうすると、細かく鋏で切り抜くのが、もうできなくなります。
すると、その切り抜き1ページが充実してたりすることがあるです。
まあ、偶然なのですが。
たとえば2010年4月14日の産経新聞。
その切り抜きページに3人の文がありました。
1、曽野綾子氏の「透明な歳月の光」で「恐ろしき70代」。
2、「話の肖像画」は、渡部昇一氏で「虹を紡ぐ」中。インタビュー記事。
3、「正論」は佐々淳行氏で「首相は普天間に政治生命賭けよ」。
さて、気になる箇所をまず引用。
曽野綾子氏の文に
「・・・私も若い時は人並みに単純で、文化とか正義とか数字とかで、ものごとを割り切るところがあった。60代半ばから約10年間務めた日本財団でやったことは、最初の日から今をはやりの『事業仕分け』、普通の言葉で言えば合理化だった。・・・・
同時に私は『全体を観る』ことを若い職員からも教わった。組織の不可思議といいたいほどの全体的な機能、人の心の複雑さ、他者はどう見るかという客観性と他人の眼を振り払って意志を通す一種の『蛮勇』とのバランス、言葉は穏やかな武器であること、などを自覚した。
そして人は70代で、それらの体験と迷い、成功と失敗、現実と哲学が、もっとも豊かに融合し合う目利きになれる。70代はバカにするどころか、恐ろしい年代だ。・・・」
ここの箇所が気になっておりまして、そうだ、
曽野綾子著「日本財団9年半の日々」という本を読んだなあ、
とあらためて読み直そうとしたのまではよかったのですが、
みあたらない。数日段ボールをひらいても見あたらない。
こういうときは、忘れた頃に出てくることになっておりますから、
とりあえず、忘れることにして、ここには、
忘れずに、曽野さんの新聞から、書き込んでおくことにしました。
さてっと、同じ新聞のページに、佐々淳行氏の文があり、こう始まります。
「先日の党首討論で谷垣禎一自民党総裁の追及に、鳩山由紀夫総理は突然、『普天間は5月末までに命賭けで体当たりで行動します』と大見得を切った。『命を賭した』ことなど多分一度もなく、普天間問題で覚悟らしきものが見えない鳩山総理が軽々しく口にすべき言葉ではない。・・・なんとも言葉が軽すぎる。」
最後の方には、こうありました。
「昨秋、初対面のオバマ米大統領への『トラスト・ミー(私を信じて)』に始まり、3月末までに普天間移転政府案とした公約をあっさり撤回し、『別に法律で決まったことではない』と言い放つ。どうも内閣総理大臣としては不適格な人物を選んでしまったようだ。・・・」
うん。できれば佐々氏の全文を引用したくなるのですが、これくらいにして、
『日暮硯』では、恩田大工が、百姓代表の面前で語り始める言葉が思い出されます。
「先づ手前儀、第一、向後(きょうご)虚言(うそ)一切言はざるつもり故、申したる儀再び変替(へんがえ)致さず候間、この段兼て堅く左様相心得居り申すべく候。・・・」
こうすると、細かく鋏で切り抜くのが、もうできなくなります。
すると、その切り抜き1ページが充実してたりすることがあるです。
まあ、偶然なのですが。
たとえば2010年4月14日の産経新聞。
その切り抜きページに3人の文がありました。
1、曽野綾子氏の「透明な歳月の光」で「恐ろしき70代」。
2、「話の肖像画」は、渡部昇一氏で「虹を紡ぐ」中。インタビュー記事。
3、「正論」は佐々淳行氏で「首相は普天間に政治生命賭けよ」。
さて、気になる箇所をまず引用。
曽野綾子氏の文に
「・・・私も若い時は人並みに単純で、文化とか正義とか数字とかで、ものごとを割り切るところがあった。60代半ばから約10年間務めた日本財団でやったことは、最初の日から今をはやりの『事業仕分け』、普通の言葉で言えば合理化だった。・・・・
同時に私は『全体を観る』ことを若い職員からも教わった。組織の不可思議といいたいほどの全体的な機能、人の心の複雑さ、他者はどう見るかという客観性と他人の眼を振り払って意志を通す一種の『蛮勇』とのバランス、言葉は穏やかな武器であること、などを自覚した。
そして人は70代で、それらの体験と迷い、成功と失敗、現実と哲学が、もっとも豊かに融合し合う目利きになれる。70代はバカにするどころか、恐ろしい年代だ。・・・」
ここの箇所が気になっておりまして、そうだ、
曽野綾子著「日本財団9年半の日々」という本を読んだなあ、
とあらためて読み直そうとしたのまではよかったのですが、
みあたらない。数日段ボールをひらいても見あたらない。
こういうときは、忘れた頃に出てくることになっておりますから、
とりあえず、忘れることにして、ここには、
忘れずに、曽野さんの新聞から、書き込んでおくことにしました。
さてっと、同じ新聞のページに、佐々淳行氏の文があり、こう始まります。
「先日の党首討論で谷垣禎一自民党総裁の追及に、鳩山由紀夫総理は突然、『普天間は5月末までに命賭けで体当たりで行動します』と大見得を切った。『命を賭した』ことなど多分一度もなく、普天間問題で覚悟らしきものが見えない鳩山総理が軽々しく口にすべき言葉ではない。・・・なんとも言葉が軽すぎる。」
最後の方には、こうありました。
「昨秋、初対面のオバマ米大統領への『トラスト・ミー(私を信じて)』に始まり、3月末までに普天間移転政府案とした公約をあっさり撤回し、『別に法律で決まったことではない』と言い放つ。どうも内閣総理大臣としては不適格な人物を選んでしまったようだ。・・・」
うん。できれば佐々氏の全文を引用したくなるのですが、これくらいにして、
『日暮硯』では、恩田大工が、百姓代表の面前で語り始める言葉が思い出されます。
「先づ手前儀、第一、向後(きょうご)虚言(うそ)一切言はざるつもり故、申したる儀再び変替(へんがえ)致さず候間、この段兼て堅く左様相心得居り申すべく候。・・・」