佐高信・田中優子対談「池波正太郎『自前』の思想」(集英社新書)。
対談なので、何気なくも3・11に関係するような言葉がひろえます。
第二章「遊びに磨かれて」に、それはありました。
田中】 近代は、ずっと失敗しない仕組みをつくろう、つくろうとしてきました。でも、それが逆にもろい構造をつくってしまったように見えるんです。『絶対に安全です』とか、『絶対に事故は起こりません』とか、そういうことになっていたけれど、そんなことはなかったわけで。システムにも、組織にも、人間関係にも、『遊び』がないとダメですね。(p79)
田中】 学生たちは就職活動中に、何度も何度もエントリーシートに自己PRや自分の優れているところを書いているうちに、それが本当の自分だと信じ込んでしまうんですね。根拠のない自信を持つ学生がけっこういて。いささか恥じらいのない姿になる。(p80)
対談なので、何気なくも3・11に関係するような言葉がひろえます。
第二章「遊びに磨かれて」に、それはありました。
田中】 近代は、ずっと失敗しない仕組みをつくろう、つくろうとしてきました。でも、それが逆にもろい構造をつくってしまったように見えるんです。『絶対に安全です』とか、『絶対に事故は起こりません』とか、そういうことになっていたけれど、そんなことはなかったわけで。システムにも、組織にも、人間関係にも、『遊び』がないとダメですね。(p79)
田中】 学生たちは就職活動中に、何度も何度もエントリーシートに自己PRや自分の優れているところを書いているうちに、それが本当の自分だと信じ込んでしまうんですね。根拠のない自信を持つ学生がけっこういて。いささか恥じらいのない姿になる。(p80)