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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

いいか。

2012-09-13 | 前書・後書。
注文してあった
池波正太郎著「又五郎の春秋」(中公文庫)が届く。

古書明日(目黒区八雲)より
200円+送料160円=360円

文庫解説は千谷道雄氏。
その解説の最後を引用。


「国立劇場研修生に対する稽古場風景は、作中しばしば描写されているから、ここでは曾て『木の芽会』の稽古場で、染五郎・吉右衛門に向かって放たれた又五郎の言葉を記しておこう。『いいか。おれの持っているものはみんな、洗いざらいお前らにくれてやるんだから、落さずにしっかり受けとめろよ』襲いかかって来る激流に逆らって、踏んばって立ち、頭からしぶきを浴びながら、手にした銀鱗をひらめかす大魚を、はるか後方にいる若者たちに向って投げ与えようとする漁師の、一瞬の気迫が、この言葉には充ち充ちていたものだ。」(p273)


ということで、本が届くと、読まずに満足してしまっている私がいます。
コメント
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