和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

ゆくゆくは。

2012-09-25 | 地域
長谷川慶太郎著「中国大分裂」(実業之日本社)を読む。

序章に、こんな箇所

「本当は北朝鮮もすでに軍事技術面で完敗しているのです。そのことは関係各国、みなさん承知しています。知らないのは『平和ボケ』している日本だけです。軍事力で圧倒的に勝っている瀋陽軍区の実質的な支配下に北朝鮮は入ってしまったのです。」(p29)

まえがきは

「中国に極めて深刻な危機が到来しているとの認識が、世界全体に広がっています。」とはじまります。

次のページには

「日本ではほとんど見落されている問題点があります。それはこの熾烈を極める『路線闘争』が現政権対人民解放軍の形を取っている点です。本来なら党の完全なコントロールを受けているはずの人民解放軍が、実態面では党中央のコントロールから離脱しているだけでなく、状況によっては党に対して反乱を起こす可能性が強まっているのです。こうした判断を持たざるを得ない情勢が定着していることを隣国にありながら、日本はほとんど無視しています。」(p2)


まあ、これが「まえがき」と「序章」なのでした。
うん。なるほどなるほどと、うなずきます。
ありがたい。
細切れの新聞記事では
どう繋ぎ合わせてよいか、わからない中国の姿を
大局から、分かりやすく教えてくれております。

以下、断片を引用していきます。

「完全に中国ではバブルが崩壊しました。」(p60)

「天安門事件(1989年・・)も、実は食料品の価格上昇で、国民が食べるのに苦労したことが直接の原因といわれています。それだけに、中国政府はインフレ防止に躍起になっているのです。」(p61)

「特権階級、富裕層の人たちは中国を信じていません。もっといえばいつまでも共産党政権が続くと思っていないのです。」(p77)

「ミャンマー政権はこのままでは中国は潰れると思っています」(p85)

「中国は同じ共産国のベトナムを1979年に攻めたことがあります。そこで大事なことは、中国はベトナムに大敗北した事です。」(p96)

「中国人民解放軍の幹部の人たちは、北朝鮮の2009年の第2回核実験に対する経済制裁を国連安保理事会の決議で決まったことに、実は抵抗したのです。繰り返しになりますが、『先軍政治』を推進している北朝鮮は、我々の仲間だという意識がとても、強いからです。」(p112)

「人民解放軍は中国全体で7つの軍区(瀋陽軍区、北京軍区、蘭州軍区、済南軍区、南京軍区、広州軍区、成都軍区)に分かれています。このうち、瀋陽軍区が一番、強力な精鋭部隊を保有しています。しかも、中国陸軍の戦闘部隊の約80%が瀋陽軍区に集中しているといわれております。」(p123)

「ゆくゆくは中国は内乱状態になるでしょう。こうした混乱が起きてから、周辺国が対応するのでは、遅いのです。間に合わないのです。」(p132)
コメント
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