和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

年齢をとってから。

2012-09-14 | 短文紹介
以前に、
恩田木工への興味から
池波正太郎著「真田騒動 恩田木工」(新潮文庫)を読んだのですが、
それっきりになっておりました。
こんかい、
佐高信・田中優子著「池波正太郎『自前』の思想」(集英社新書)を
読んで、あらためて、読みたい筋道が見えてきたような気がします。
ラッキー。
それに長谷川伸を師としていたことを知り、
出来れば、これをきっかけに長谷川伸の著作へと、
うまいぐあいに、ひろがってくれれば、たのしいだろうなあ。

ということで、以前に買ってあった本を
本棚から取り出してみる。
歴史読本編「池波正太郎を読む」(新人物往来社)をパラパラ。
そこからこの箇所。

池波】 ぼくの座右の書のひとつはアランの著作でしょうか。
『教育論』その他、この人から受けた影響は大きいんです。
もう少年時代から読んでいますから。
アランはリセ(フランスの国立高等中学)の先生を
何十年もやっていた人で、自分の教え子がどう成長して
いったかを全部見ているわけだ。単なる教師ではなくて、
自分が教えていたときはこんな子供だったのに、
年月とともにどういうふうになっていったかを、
きちんと見ているんです。
だからアランの書いたものは非常に参考になるので、
何回も読みかえしています。
我々も、教師じゃないけれど、いろいろな人と
つきあうでしょう。
若い人がどのように変ってゆくかという姿をしっかりと
見ておかないと、老年になってからの自分の身の処し方が
わからない。人間は年齢をとってからが難しいんですよ。
・・・・・・(p33~34)


うん。ここらで、私の興味が拡散して、
空中分解してしまわないように。
どこいらで、その拡散がおこるのか、
このブログで追跡できますように。
興味が物忘れに飲み込まれる前に。
コメント
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