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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

入れ歯の沈む。

2013-04-09 | 詩歌
読売新聞4月8日の読売歌壇。

今年は歯を抜いたので、
ちょっと他人事じゃない短歌が気になりました。

民宿の夜半に立ちたる洗面所コップに友の入れ歯の沈む
     仙台 小野寺健二 (小池光選)

自分の入れ歯じゃなくて、
友というのがいいなあ。と思って読みました。

おなじく小池光選に、

何もせず日の暮れし日はなんとなく罪を犯せしやうな気がしぬ
   香取市 関 沼男


ところで、栗木京子選の最初は、

残業で午前一時の駅に立ち七時間後にまたここに立つ
    立川市 松枝牧子

栗木さんの【選評】は、「 自宅の最寄り駅に午前一時に帰り着いて、また朝八時には出勤のため同じ駅に。睡眠時間を心配してしまう。駅を定点にして激務の日々を表したことで、深い実感が出た。」とありました。
コメント
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