和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

常陸坊海尊。

2013-04-17 | 本棚並べ
「新編柳田國男集」(筑摩書房)第八巻の解説は長谷川四郎。
その解説の1ページ目に

「・・学童疎開は悲劇であったろう。
 この悲劇の最たるものは、たぶん、
 秋元松代氏によって書きこまれて
 演劇となった
 『常陸坊海尊』ではないだろうか。
 疎開学童二人のうち一人は
 戦争が終って国許である東京へ
 呼び戻されてかえっていくが、
 もう一人は親類縁者知人などが
 ことごとく空襲で死亡したのだろう。
 迎えにくる者は一人もなくて、
 そのまま疎開先の村に住みついて
 とどまることになる。・・」


気になるなあ。読んでいないので、
古本を注文。
古本屋は林語堂(青森・近江屋忠兵衛)
「常陸坊海尊・かさぶた式部考」(講談社文芸文庫)
 300円+送料120円=420円なり

うん。戯曲なので、なんなく読めました。
カバーの後ろに、こうあります。

「海尊と名乗る法師が村々を懺悔し流浪するという東北の貴人伝説を背景に、学童疎開し孤児となった啓太の罪の生涯を描く田村俊子賞、芸術祭賞受賞『常陸坊海尊』・・・」

また、柳田国男にもどろう。
コメント
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