和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

幼稚になって。

2013-04-20 | 本棚並べ
曽野綾子著「人間関係」(新潮新書)に、こんな箇所。

「現に最近のテレビでは、ドラマの筋も会話もあまりにも幼稚になってきて、典型的すぎる『悪人』以外は、皆が善良な人物ばかりになってしまった。いい人のお話さえ放送しておけば、社会から文句を言われることがないからテレビ局も安心なのである。」(p152)

うん。文章も幼稚を、どのように捕えてゆくかが、これからの文章論の主題?
などと思ったりするのは、注文してあった古本が届いたからなのでした。

相原書店(横浜市神奈川区斉藤分町)
注文の古本は
「定本柳田國男集 第二十一巻」(筑摩書房)
 500円+送料340円=840円

これは、昭和37年版。
函にオレンジの紙カバーがかかっています。
そこには、男女の児童がジャンケンしている絵と、
その下には、こうあります。
「広く深い民俗の知識を幼ないものの世界に託して
やさしく愛情をこめて語り説く心あたたまる一書」

うん。この第二十一巻は
 
 こども風土記
 なぞとことわざ
 火の昔
 村と学童
 村のすがた

以上が載っている巻なのでした。
私が持っていたのは、
昭和45年以降の新装版なので、
内容は同じでも、函や装丁の具合が、
古いほうがりっぱです。
コメント (2)
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