和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

百人一首と学問。

2016-02-05 | 古典
注文した「百人一首の世界」届く。

今井書店(北九州市八幡東区祝町)
400円+送料300円=700円

久保田正文著「百人一首の世界」(文藝春秋新社・昭和40年)

「まなびとあそび――序にかえて」をひらく。
そこに、こんな箇所。

「ついでに、時代を逆にたどって、江戸時代末期、
十八世紀なかごろ、本居宣長の青年時代まで行ってみれば、
百人一首は学問のはじめでさえもあった。二十歳すぎたころ、
宣長は医学の勉強をするために京都へ出た。あるとき、
『百人一首の改観抄を、人にかり見て、
はじめて契沖といひし人の説をしり、そのように
すぐれたるほどをもしりて、此人のあらはしたる物、
餘材抄、勢語臆断などをはじめ、其外もつぎつぎに、
もとめ出て見けるほどに、すべて歌まなびのすぢの、
よきあしきけぢめをも、やうやうにわきまへさとりつ。』
と、『玉勝間』のなかでかいている。
契沖の『百人一首改観抄』は、現在でも、
百人一首を論ずるほどのひとは、かならず立ちもどって
みなくてはならぬ研究書のひとつである。・・・・」

契沖までは、御免こうむって
「玉勝間」なら、簡単に手にできる。

うん。でも余り間口をひろげるのは、
ただ本の収集にしかならず、
またしても「中途半端」へとつながる危険(笑)。

うん。色紙に「中途半端」と
書いて壁にでも貼っておこうかと、
そう思う2月。
コメント
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