和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

非売品の追悼文集「一山行盡」。

2019-01-12 | 本棚並べ
芳賀幸四郎著「禅語の茶掛 一行物」を古本で購入して、
気になり、ネット古書で検索すると、
非売品の「芳賀幸四郎追悼文集」(一山行盡刊行委員会)というのがある。
うん。素人の私には、こういうのが格好の入門書となる。
そう。古書を検索していると、なにげなく、非売品というのに出くわす。
これ。新刊書店では探せない楽しみ(笑)。

というわけで、例によって一番安い古本屋に注文(笑)。
それが、今日届いたばかり。はい。きれいな本でした。
あれれ、驚いたのは「序」を小西甚一氏が書いている。

ここでは、小西甚一氏の「序」の最後を引用。

「このたびの追悼文集は、いかなる世間的顕彰よりも、
わたくしにとっては感動的であった。わたくしが内閣の一員で
あったと仮定(ないし仮想ないし夢想)するならば、
さっそく勲一等に叙するという発議をしたいところだけれども、
考え直してみると、この追悼文集は、勲一等の勲章に相当するぐらい
の輝きをもつ。金属製の勲章じたいは無言であり、何も語ってくれない。
しかし、この本は、勲章以上に輝いている。この輝きは、
わたくしの残生を通じて変わらないであろう。そして、ゆかりの
皆さんにとっても、やはり永世不変であろうことを疑わない。」


また、「刊行にあたって」は芳賀徹氏。
文中に亡父とあるので、芳賀徹氏の御父上らしい。
 
未読ながら、子弟関係の追悼文といった信頼・親密感。
黒澤明監督の「まあだだよ!」の世界が展開されてい
るのだと思います。こんな内容紹介で、それでもって、
興味を持たれる方におすすめの一冊だと思います(笑)。


おっと、題名は
「一山行盡(いっさんこうじん)」(芳賀幸四郎追悼文集)。

古書ワルツに注文540円にレターパック510円で、1050円なり。
今刷り上がったような新刊なみの一冊がとどきました。
りっぱな装幀なので、見たらデザイン・装幀は芳賀徹とあります。

はい。本文を読むまえに、もう満腹感(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする