和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

庭の手入れ。

2021-04-21 | 本棚並べ
今日は、妻の実家へ。
ご両親お二人とも亡くなり、時々窓をあけに行きます。
今日はよい天気。庭の手入れというか、
わたしは道路に面した細葉の手入れと下草の除去。
草刈り機で、畑の雑草も刈ります。
日中は、これで過ぎました。
お昼は、開けはなった廊下でごろ寝。
はい。風もよく通ります。

そういえば、と帰って来てから、
「半歩遅れの読書術Ⅱ」(日本経済新聞社・2005年)をひらく。
いろいろな方が、4~5回の短いコラムを書いておりまして、
そのなかに、河合隼雄氏が登場しておりました。
その1回目が『庭の手入れ』。気になるので引用。

「講演は・・・ときに依頼されたテーマに刺激されて面白いことが生じる。
先日、津田塾大学の講演に、『物語の生まれるトワイライトゾーン』と
いうテーマをいただいた。『物語』は現代人にとって非常に大切で、
科学技術の発展によって得た便利で快適な生活に、深さや味わいを
与えてくれるものと思っている。

その物語が立ち現れるのは、
明快な二分法をあいまいにする境界であることが多い。虚実の被膜の間、
つまり、トワイライトゾーンにこそ物語が立ち現れるというのである。
・・・そして、ここから『庭』というイメージが浮んできた。庭はまさに
トワイライトゾーンである。屋外であるが家の敷地内である。」(p223)

このあとに児童文学を4冊紹介するのですが、
わたしは小説を読まないので、そこはカット(笑)。

そして、コラムの最後は、
「本の読み直しは庭の手入れに似ている。」

うん。河合隼雄氏といえば、知ったかぶりして、
箱庭療法を思い浮かべます。
そういえば、杉本秀太郎氏の本を検索していたら、
「京の坪庭を楽しむ」(平凡社・2006年)というのが
コロナ・ブックスの一冊としてありました。
写真が主なのですが、杉本秀太郎・東山魁夷・重森三明
という名前があります。エッセイですね。
坪庭といえば、ぐっと「家の敷地内」というイメージが
濃くなります。送料を入れると1300円くらいになるので、
迷うところですが、ここは、注文することにします。

はい。読みましたら、このブログにあげます。



コメント
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