図録「『司馬遼太郎が愛した世界』展」を古本で購入。
はい。買ってよかった一冊。
図録の最後にはこうありました。
編集――NHK/NHKプロモーション/朝日新聞社
編集協力―神奈川近代文学館
製作―――求龍堂
発行 ・・・・・・・・・
平成11年~12年にかけて東京・熊本・広島・山口
横浜・大阪・名古屋・京都・神奈川と各会場での展覧会の図録。
後援が、文化庁で
監修が、井上ひさし・安野光雅・青木彰・木村重信
たとえば、『街道をゆく』のページでは、須田画伯の
あれ、こんな挿絵があったのかという選択眼がひかります。
各ページは、余白をゆったりとった詩集のように配列の妙が伝わります。
何よりも、ひらくこちらが、ゆったりとした気分にひたれます。
まるで、時間をかけて配列された美術展での各美術品の空間に
招き入れられたような感触が味わえました。
うん。時にはひらいてみたくなる図録です。
忘れないうちに、本棚に立てておくことに。
まったく、司馬さんの小説なんてちっとも読んでいないのにね。