月刊Hanada8月号「安倍晋三元総理一周忌大特集号」。
最後のページ下の「編集長から」に
「 この一年、安倍総理のこと思わない日はありませんでした・・・
編集しながら、改めて、いろいろなことを思い出してしまう。・・ 」
はい。特集を組んでいただき、ありがとうございます。
私のように、すぐに忘れてしまう者には有難いかぎり。
ここでは、巻頭随筆を紹介。
渡辺利夫の巻頭随筆「新・瘦我慢の説」、
この回は、朝鮮への言及でした。
①イザベラ・バード『朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期』講談社学術文庫
②グレゴリー・ヘンダーソン『朝鮮の政治社会―渦巻構造の分析』サイマル出版社
③シャルル・ダレ『朝鮮事情』平凡社東洋文庫
の3冊の引用を重ねながらすすめております。
とりあえず、3冊からの引用のあとに、渡辺氏はこう記します。
「政治文化の伝統という拘束からみずからを解き放つというのは、
そう簡単なことではない。1948年に独立した国家が大韓民国である・・
この国の・・荒々しい権力抗争は、
李朝時代のそれを彷彿させるようになお激しい。
歴代大統領の末路は、日本などでは想像さえできないほどの悲惨さである。
李承晩(イスンマン)は失脚して亡命先のハワイで客死。
朴正煕(パクチョンヒ)は側近により暗殺、
全斗煥(チョンドウファン)は反乱事件の首謀者として死刑判決、
盧泰愚(ノテウ)は懲役十七年、
廬武鉉(ノムヒョン)は投身自殺、
李明博(イミヨンパク)は懲役十七年、
朴槿恵(パククネ)は弾劾を受けて大統領を追われた・・・ 」
「 ・・・左派エリートたちは、
韓国は『間違って作られた国』だと考えていると
李栄薫(イヨンフン)は『反日種族主義―日韓危機の根源』
のなかで指摘している。そうに違いない。
『過去史清算』とか『積弊清算』とかいう物言いは、そういう
彼らのセンチメントを政治用語化したものなのであろう。・・・ 」
ちなみに、巻末随筆はというと平川祐弘氏の「詩を読んで史を語る」
こちらの連載は、もう14回目です。