和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

Hanada8月号

2023-06-27 | 前書・後書。
月刊Hanada8月号「安倍晋三元総理一周忌大特集号」。
最後のページ下の「編集長から」に

「 この一年、安倍総理のこと思わない日はありませんでした・・・
  編集しながら、改めて、いろいろなことを思い出してしまう。・・ 」

はい。特集を組んでいただき、ありがとうございます。
私のように、すぐに忘れてしまう者には有難いかぎり。

ここでは、巻頭随筆を紹介。
渡辺利夫の巻頭随筆「新・瘦我慢の説」、
この回は、朝鮮への言及でした。

①イザベラ・バード『朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期』講談社学術文庫
②グレゴリー・ヘンダーソン『朝鮮の政治社会―渦巻構造の分析』サイマル出版社
③シャルル・ダレ『朝鮮事情』平凡社東洋文庫

の3冊の引用を重ねながらすすめております。
とりあえず、3冊からの引用のあとに、渡辺氏はこう記します。

「政治文化の伝統という拘束からみずからを解き放つというのは、
 そう簡単なことではない。1948年に独立した国家が大韓民国である・・

 この国の・・荒々しい権力抗争は、
 李朝時代のそれを彷彿させるようになお激しい。
 歴代大統領の末路は、日本などでは想像さえできないほどの悲惨さである。

 李承晩(イスンマン)は失脚して亡命先のハワイで客死。
 朴正煕(パクチョンヒ)は側近により暗殺、
 全斗煥(チョンドウファン)は反乱事件の首謀者として死刑判決、
 盧泰愚(ノテウ)は懲役十七年、
 廬武鉉(ノムヒョン)は投身自殺、
 李明博(イミヨンパク)は懲役十七年、
 朴槿恵(パククネ)は弾劾を受けて大統領を追われた・・・ 」

「 ・・・左派エリートたちは、
  韓国は『間違って作られた国』だと考えていると
  李栄薫(イヨンフン)は『反日種族主義―日韓危機の根源』
  のなかで指摘している。そうに違いない。

 『過去史清算』とか『積弊清算』とかいう物言いは、そういう
 彼らのセンチメントを政治用語化したものなのであろう。・・・   」

ちなみに、巻末随筆はというと平川祐弘氏の「詩を読んで史を語る」
こちらの連載は、もう14回目です。



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