「梅棹忠夫の『人類の未来』」(勉誠出版)。
その写真(p59)に
今西錦司・西堀栄三郎・桑原武夫・梅棹忠夫の4人が写っておりました。
それについて、このブログに貴重なコメントをいただきました。ありがとうございます。写真の人物がすこし動いたような・・(笑)。ということで、さっそくネット検索。
谷沢永一著「男冥利」(PHP研究所)に12ページほどで、西堀栄三郎の紹介文がありました。副題に「自ら研究に生涯没頭した愛すべき野人」とあります。
検索してよかったと思えたのは、講談社現代新書でした。
講談社現代新書「学問の世界 碩学に聞く」上下。
その上巻に、桑原武夫・西堀栄三郎・今西錦司の3人の名前があります。
聞き手は加藤秀俊+小松左京。となっております
(ちなみに、この新書はあとに
講談社学術文庫に入ったのですが、
文庫では西堀栄三郎ほかがカットされてしまっております)。
とりあえず、西堀栄三郎氏へのインタビューの箇所を読んでみました。4人一緒の写真に関連しそうな箇所として、こんな言葉がひろえます。
「私は今西君(錦司)という人間と、中学一年のときにはじめて会うてからのち、ずっと彼を兄貴――私より一つ上ですから――と思っている。それで彼の足らんところを補うたらいちばんいい友達になれるのではないかと、こう思うてるわけです。彼は物理が嫌いなんです、それなら私は物理をやればと。そのかわり、あいつにいわれると蛇ににらまれた蛙みたいなところがありましてね、『おい、南極へ行け』『ヘヘーイ』、『ヒマラヤへ行け』『ヘヘーイ』、『日本山岳会の会長になれエ』『ヘヘーイ』ってそんなものでね。彼は中学時代にあだ名をつけたりすることがうまかった。・・・」(講談社現代新書「学問の世界」上・p139~140)
こういう人が、「4人一緒の写真」では、隣り合わせて座られている。
インタビューがいいのでした。
たとえば、
小松】 ぼくもやたらに旅行が好きで、先生の『南極越冬記』を読んでから絶対南極へは行ってやると思って、ついに1975年に行った。
西堀】 そうですか、それはよかった。・・・
というやりとりのあとで、南極雪上車の歯車の欠けた話が具体的になり、南極での真空管修理や発電機のあれこれと細部を語りはじめて、なんと、そこから原子力船の放射能漏れへと話題がゆき「私は機械的原子炉は嫌いなんです」という話へとつながってゆくのでした。読み甲斐があり、もう一度、読んでみます。
4人一緒のお喋りがもれだしてきそうな、そんなコメントをいただきありがとうございました。もうすこし丁寧に読んでみます。
その写真(p59)に
今西錦司・西堀栄三郎・桑原武夫・梅棹忠夫の4人が写っておりました。
それについて、このブログに貴重なコメントをいただきました。ありがとうございます。写真の人物がすこし動いたような・・(笑)。ということで、さっそくネット検索。
谷沢永一著「男冥利」(PHP研究所)に12ページほどで、西堀栄三郎の紹介文がありました。副題に「自ら研究に生涯没頭した愛すべき野人」とあります。
検索してよかったと思えたのは、講談社現代新書でした。
講談社現代新書「学問の世界 碩学に聞く」上下。
その上巻に、桑原武夫・西堀栄三郎・今西錦司の3人の名前があります。
聞き手は加藤秀俊+小松左京。となっております
(ちなみに、この新書はあとに
講談社学術文庫に入ったのですが、
文庫では西堀栄三郎ほかがカットされてしまっております)。
とりあえず、西堀栄三郎氏へのインタビューの箇所を読んでみました。4人一緒の写真に関連しそうな箇所として、こんな言葉がひろえます。
「私は今西君(錦司)という人間と、中学一年のときにはじめて会うてからのち、ずっと彼を兄貴――私より一つ上ですから――と思っている。それで彼の足らんところを補うたらいちばんいい友達になれるのではないかと、こう思うてるわけです。彼は物理が嫌いなんです、それなら私は物理をやればと。そのかわり、あいつにいわれると蛇ににらまれた蛙みたいなところがありましてね、『おい、南極へ行け』『ヘヘーイ』、『ヒマラヤへ行け』『ヘヘーイ』、『日本山岳会の会長になれエ』『ヘヘーイ』ってそんなものでね。彼は中学時代にあだ名をつけたりすることがうまかった。・・・」(講談社現代新書「学問の世界」上・p139~140)
こういう人が、「4人一緒の写真」では、隣り合わせて座られている。
インタビューがいいのでした。
たとえば、
小松】 ぼくもやたらに旅行が好きで、先生の『南極越冬記』を読んでから絶対南極へは行ってやると思って、ついに1975年に行った。
西堀】 そうですか、それはよかった。・・・
というやりとりのあとで、南極雪上車の歯車の欠けた話が具体的になり、南極での真空管修理や発電機のあれこれと細部を語りはじめて、なんと、そこから原子力船の放射能漏れへと話題がゆき「私は機械的原子炉は嫌いなんです」という話へとつながってゆくのでした。読み甲斐があり、もう一度、読んでみます。
4人一緒のお喋りがもれだしてきそうな、そんなコメントをいただきありがとうございました。もうすこし丁寧に読んでみます。