山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ミヤマツチトリモチ三昧 南アルプスへ  平成29年8月31日

2017年09月01日 | 番外編
 山と花の達人からミヤマツチトリモチが咲き始めた(出始めた?)という連絡をいただいた。絶滅危惧の花であるが私はまだお目にかかったことが無い。若干まだ早いかも知れないが咲いているのは確実だ。さっそく出かけてみる。


    外来種ブッドレア。林道沿いにだいぶはびこっている。


    キオン(キク科キオン属)満開


    フジアザミは咲き始め。


    登山道脇にイヌトウバナ(シソ科トウバナ属)。ヤマトウバナに比べて葉の幅が広い。


    咲き終えているイワギボウシ


    イワヒバ、咲き終えたイワタバコに混ざってオオビランジが咲いている。

 空模様が悪く森の中は薄暗かったが、おかげであまり汗をかかずに目的地に到着した。保護色で目立たない花のうえに薄暗くて目を凝らさないと見えてこない。ようやく2株見つけたと思ったら、場所を変えて探してみると驚きの群生が・・・。


    ひからびているキバナノショウキラン。その向こうに黒い棒のようなものが・・・。


    初めて出会うミヤマツチトリモチ。しかしこの株はもう終わりかけで黒ずんでいる。


    その近くにもう1本。


    先端にハエのような虫が付いている。こんな虫が媒介するのではないだろうか?


    別の場所を探すと、2~3本見つけたかと思ったらその先にはこんな大株。周辺にもたくさん出ている。


    マクロレンズ撮影。どう見ても・・・・花には見えない。キノコのように見えてしまう。


    しかし別株を見てみると黄色い粉が付着している。


    トリーミング。花粉か何かに相当するものだと思う。


    こちらには虫が付いている。これが媒介するとは考えにくいので、おそらくこれは花を食べる害虫だろう。

 この界隈だけで50株以上はありそうだ。朽ちた木が散在するこのような場所がこの花にとって快適な場所なのだろう。図鑑ではミヤマツチトリモチは雌雄異株と書かれているが雄株は見つかっていないらしい。もしあの黄色い粉が付着している株が花粉を出しているとすれば雄株ということになるのかも知れない。



    コバノカモメヅルだと思うが?


    色が鮮やか過ぎるような気がする・・・?? ガガイモ科はまだ手を付けておらず全くわからず。とにかく弱点だらけ。
コメント (4)
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